はじめに

(4)株式、先物、CFD、FX

4つ目の選択肢は自分で選んで自分でタイミングをはかって投資する方法です。

まず株式は企業が直接市場から資金を調達するために発行した有価証券です。簡単に言うと、株式を買うということは、その企業に投資するということ。そして間接的に経営に参加することを意味します。会社が成長して利益が上がれば配当や株主優待などのインカムゲインが見込めます。加えて業績が成長していけば株価も上がり売買益(キャピタルゲイン)を狙うこともできます。

デメリットは株価が下がったら元本割れしたり、損をしてしまったり、企業が倒産してしまって株に価値がなくなってしまう可能性があることです。

続いて先物やCFDについて。

先物取引は原油や金、農産物など特定の商品について、将来いくらで売買するのかという権利を取引しているものとなります。元手の資金以上の取引をする(レバレッジをかける)ことができるので、少ない資金で何倍ものお金を効率よく運用することができます。その場合はもちろん、逆に大きな損失をこうむるリスクも高くなります。

また取引の期間が決められています。大阪取引所及び東京商品取引所では、「ヘッジ取引機会提供による投資者の利便性の更なる向上」を目的として、2022年9月23日(金)より祝日取引を開始しています。日経225先物やプラッツドバイ原油先物などがほとんどの祝日で平日と同様の取引ができるようになったことで、祝日でも先物・オプションを使ったリスク回避などが可能となったことは、投資戦略の選択肢を広げることになるのではないでしょうか。また、この変更によって例えば最終決済を行うための価格である特別清算指数(SQ)の算出日が祝日と重なっても、その日はSQ日として扱われないということは押さえておきたいところです。

CFDは、個別株を取り扱った株式CFD、日経平均株価やダウ平均などの株価指数を売買できるような株価指数CFD、金や原油などを取引できる商品CFDがあり、いずれもレバレッジをかけて取引することができます。差金決済取引で、現物ではなく取引結果の差額のみで決済を行う取引となっており、担保となる証拠金を預け入れて最終的な損益の受け渡しを行う形です。買いだけでなく売りから入ることもできるので、上昇局面だけではなく下落局面でも利益が出せることや、先物取引よりも少ない投資資金から取引できることが魅力であるといえます。

最後にFXです。

日本円や米ドル、ユーロ、豪ドルなどの通貨を売買する取引のことをFX取引と言います。為替の変動によって利益が出たり、損失が出たりします。FX取引でもレバレッジをかけた取引が可能です。FXは外貨預金に比べると為替手数料が安いため、レバレッジをかけずに取引することで、外貨預金と同様のリターンを少ない手数料で手にすることができるというメリットもあります。FX取引に関して詳細は、こちらの記事も参考にしてみてください。

株式や先物、CFDやFXについては、ビジネスのように学んだり練習したり、経験を積むことが必要です。メリットとデメリットをしっかり理解し、リターンを把握して、ご自身の仕事や家事のペースなどを鑑みてどのくらい注力できるか、またどのくらいの資金を投資するかによって、リスクやリターンを加味して投資法を選ぶのがキモだと思います。

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