はじめに
支出改善のポイントをチェックしよう
一つひとつの支出をみていくと、全体的にはメタボ気味の家計になります。夫婦共働きで収入が高い分成り立っていますが、老後資産を作るためには引き締めが必要になります。
【食費14万円】
14万円の食費は三人家庭としてはかなり多い状態です。共働きでお忙しいと思いますが、外食を減らし、自炊を中心にしていけば大きく改善できるでしょう。また、ふるさと納税などを活用すればさらに食費が浮くはずです。
自炊をしていても野菜や食料の定期購入をしている場合、ついつい買いすぎてしまったりしていないかご確認ください。家族3人であれば食費は5万円以下の家庭もあります。使いすぎているポイントを絞ることで大きく改善できるでしょう。
【住居費】
住宅ローンの残債は3,400万円で、返済期間が26年間あります。金利が0.892%と変動金利としては少し高めなので、見直しできる可能性もあります。2023年6月現在では、借り換え金利が0.4%以下のものも多いので、借り換え手数料や、登記費用がかかってもトータルで支出が減らせる可能性があります。
また、管理費・修繕費が非常に高いことが気になります。低層マンションや部屋数の少ないマンションの場合は、マンションの修繕費を少ない居住者で分けるので高くなりがちです。また、管理費や修繕費が年々高くなっていく可能性もありますので、今後の修繕計画なども確認しておくほうが良いでしょう。
【保険料】
保険については、現在入りすぎということはありませんが、県民共済の場合は死亡保障が少ない場合があります。住宅ローンの団体信用生命保険には加入していると思いますが、ご夫婦に万が一の場合の保障がいくら必要かを考えておくとよいでしょう。例えば夫婦どちらかが亡くなった場合に、遺族年金とパートナーの収入、および亡くなった方の生活費が減ることも含めてしっかりと必要保障額を考えて保険を選び直したほうが良いと思います。
収入保障保険は、死亡保障としてはコストパフォーマンスが良いので入り直す場合は検討すると良いでしょう。また、自動車保険は車両保険に入っている場合は見直すことで保険料を下げられる可能性があります。
【投資】
毎月20万円ほど投資に回しているとのことですが、収入から支出を引くと計算が合いません。もしかすると、現金貯蓄を取り崩して投資に回しているだけの可能性もありますね。積立投資は「株価が高いと時、安い時も継続的に続ける」ということが重要です。場合によっては、積み立てが続けられなくなる場合もありますし、現金でもっておきたい生活防衛費を使い込んでしまっている可能性もありますので、バランスを見直してみると良いでしょう。