はじめに

メルカリハロへの期待

ここ最近、急激に成長しているスキマバイト市場に、メルカリが「メルカリ ハロ」という名前で参入したのは2024年3月です。スキマバイトの代名詞となっている”タイミー”が先頭を走る中、参入のメリットがあるかどうかは問われるところでした。

以前、この連載でも紹介しましたが、スキマバイトをする人のことを”タイミーさん”と呼ぶ文化ができつつあり、メルカリ ハロは不利とも言われていました。

参考記事:5年で売上が194倍! スキマバイトアプリ「タイミー」、上場後の株価はどうなる?

しかし、ここにきて、メルカリ ハロが急成長しつつあります。そもそも2,000万人以上のユーザーを抱えるメルカリ経済圏を活用できるという優位性をもち、また、メルペイにて報酬を即時入金という利便性も利用者にとってはかなりうれしい仕組みです。

また、過去の勤務経験者に直接アプローチできる独自機能「OBOGコネクト®」により、企業側が即戦力を再雇用しやすく、再現性が高いマッチングが可能になっています。

こんな風に、メルカリの資金力による力技で、一気に全国展開が加速中。国内ナンバー1のスキマバイトプラットフォームを目指し、今後、メルカリの中核事業へと成長する道筋が見えています。

現在行われている手数料無料キャンペーンは、2025年3月末で終了予定なので、今後は収益化フェーズに移行し、利益への貢献が期待されます。

AI活用による事業の進化

メルカリ再浮上のフックになっているのは、AI活用のうまさにあるのではないかと感じています。

フリマアプリ「メルカリ」内では、AIを活用して不正行為の検知システムを導入し、不正利用者の排除や疑わしい取引のリアルタイム監視を行なっています。これにより、利用者は安心して取引を行うことができ、再利用の確率が高まります。

メルペイでは、与信管理にAIを活用しており、個々のユーザーに対して最適な与信枠を自動的に設定。ユーザーの取引履歴や行動データを基に与信判断を行うことで、延滞リスクの低減と貸倒率の最適化を実現。債券回収率は、なんと99.3%超!です。

メルカリ ハロでは、大規模言語モデルを活用した求人作成支援機能を提供しており、企業は必要な情報を入力するだけで、自動的に求人内容が生成され、手間なく効率的に求人出稿を行うことができます。

このように、AI技術を最大限に活用して、利用者のストレスを最小限にしています。まさにこれこそ、AI活用の醍醐味ではないでしょうか?

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