料金は売値の半額、「スーツ月額利用サービス」の衝撃
レナウンが始めた「着ルダケ」とは?
ひと雨ごとに秋の気配が深まる、今日この頃。気温が25度を下回る日が増え始めると、秋冬もののスーツをどうしようか、と悩むビジネスパーソンも増えてくるのではないでしょうか。ただ、買い替えるにしても、それなりのスーツを購入しようとすると上下1セットで5万~6万円はかかってしまう。では、最近増えてきたスーツのレンタルサービスはどうかといえば、他人が身につけた衣服を自分が着るのは抵抗感がある――。そんな人にとって朗報といえそうなサービスを、「ダーバン」ブランドなどで知られるアパレルメーカーのレナウンが始めました。実に月額料金は、購入した場合の半額程度。老舗メーカーが始めた衝撃の新ビジネスとは、どんなサービスなのでしょうか。
2年で2倍、賃貸住宅「DIY比率」急増の“もう1つの事情”
理由はテレビ番組だけじゃない
自分好みの家具やインテリアを自分で作る「DIY(Do It Yourself)」。最近はテレビ番組などで取り上げられる機会も増え、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。リクルート住まいカンパニーの調べによると、このDIYを実施した経験のある人の割合が過去最高を更新。2割近くまで高まっていることがわかりました。もちろん、そこにはテレビなどでの露出の増加が与えた影響も小さくないわけですが、それ以外にも理由があるようです。賃貸住宅市場で今、何が起きているのでしょうか。
百貨店の“保守本流”、三越本店は大改装でどう変わる?
目指すは「人が中心の百貨店」
1673年に越後屋として創業してから345年。1904年には「デパートメントストア宣言」を行い、日本初の百貨店となった日本橋三越本店。まさに百貨店の“保守本流”とも呼ぶべきこの店舗が、2019年度にかけて2段階の大規模リニューアルを進めています。その第1期のグランドオープンを10月24日に控える中、9月6日にはプレス発表会が開かれました。壇上で浅賀誠・日本橋三越本店長は「新しいカタチの百貨店を目指します」と宣言。日本最古の百貨店は、どのように生まれ変わろうとしているのでしょうか。
大井競馬場「メガイルミネーション」は東京の夜を変える?
関東最大級!“体感型”夜景の全容
東京ミッドタウンに、六本木ヒルズ……。空気が乾燥してくる秋から冬にかけて、東京都心では大勢の観客を集める、ロマンチックなイルミネーションイベントが数多く催されます。その中に今年、新たな目玉イベントが加わります。品川区にある大井競馬場で10月から開催される「TOKYO MEGA ILLUMINATION(トーキョー・メガ・イルミネーション)」です。使用される電球は約800万球と関東最大規模。これだけの規模のイルミネーションイベントを競馬場で開催するのは世界初だといいます。見どころはどこなのでしょうか。そして、このイベントを開催する狙いはどこにあるのでしょうか。
ついに登場、「パラ五輪を楽しむための研修」の中身とは?
伸び悩む大会関心度に“喝”
「あー、そっち行ったー」「おーっと、取れなーい」床に座り込んだ男女12人が、ネットを挟んで向かい合います。その間を飛び交うバレーボール。コートの中には、オリンピックにも出場経験があるVリーグのパナソニック・パンサーズ所属の清水邦広選手や福澤達哉選手の姿もあります。彼らが汗を流していたのは、2020年の東京パラリンピックでも実施競技として採用された、シッティングバレーボール。8月22日に開かれた、リクルートマネジメントソリューションズ(RMS)による「パラバディ研修 記者発表会」での一幕です。パラ五輪への興味関心と観戦意向を高めるという触れ込みの、パラバディ研修。RMSがこの研修サービスを始める狙いとは、何なのでしょうか。気になる研修の中身とともに取材しました。
SBI北尾氏が発破、「証券大連合」実働フェーズの行方
参加企業は35社から51社に増加
「『会して議せず、議して決せず、決して行わず』となるのが一番いけない。必ず成果を生み出していかないといけない。会員の英知を結集して、迅速に成し遂げ、実用化に向けて動き出すのが大事」今年4月にSBIホールディングス(HD)の北尾吉孝社長が中心となって発足した「証券コンソーシアム」。証券関連業界が一丸となって、業界横断的な研究と共通基盤の構築を目指して、先端技術を活用した新たな金融インフラを検討する目的で設立されました。その第2回全体会が8月22日に開かれ、3つのワーキンググループ(WG)の方向性とスケジュールが示されました。開会のあいさつに立ったSBIHDの北尾社長は、冒頭のようにコメント。参加企業に発破をかけました。参加企業数が当初の35社から51社に拡大し、いよいよ実働フェーズに入った“証券大連合”。今後はどのような動きを模索しているのでしょうか。
カワイイに悶絶、「パンダカフェ」を開いた楽天の仰天戦略
表参道に本日オープン
東京・表参道から渋谷方面に裏へ一本入った、オシャレな飲食店が立ち並ぶ一角に突如として現れたのは、LINEスタンプなどで一度は目にしたことがあるパンダの巨大なオブジェ。店内に入ると、ファンなら思わず悶絶してしまいそうな、パンダに埋め尽くされたカワイイ空間が広がります。ここは、8月22日から期間限定でオープンする「楽天 お買いものパンダCafé」。楽天の公式キャラクター「お買いものパンダ」の世界観にどっぷりと浸ることができる、ストーリー体験型カフェになっています。インターネット上での事業展開が中心の楽天が、なぜこんなカフェを開業したのでしょうか。そして、店内ではどんな商品が取りそろえられているのでしょうか。一足早く体験してきました。
天丼の「てんや」がデリバリー店舗を倍増させる事情
28店から年内に50店へ
天丼チェーンの「てんや」がデリバリー対応店舗の増加に拍車をかけています。直営153店のうち、6月末時点の28店から年内に50店まで、ほぼ倍増させる計画です。てんやのデリバリーサービスは、昨年7月に立川南店で実験がスタートしたばかり。それから1年余りの間に、急ピッチの拡大路線に舵を切った格好です。なぜ、デリバリー店舗の増加にここまで力を入れているのでしょうか。そこには、てんやだけにとどまらない、ある事情がありました。
トクホ2.0って何? にごり緑茶「綾鷹」新戦略の勝算
“トクホ=マズい”はもう古い
「コカ・コーラシステムにとって、下半期最大の重要新製品のご紹介をさせていただきます」。8月10日に開かれた日本コカ・コーラの緑茶飲料・新製品発表会の冒頭、同社の広報担当者はこう力を込めました。急須でいれたような“にごり”を特徴とする、緑茶ブランド「綾鷹」。今年で発売11年目を迎えるロングセラー商品ですが、2008年からの10年間で販売数量は30倍以上、緑茶市場でのシェアは22ポイント以上拡大したといいます。そんな綾鷹が新たに挑戦するジャンルは、特定保健用食品(トクホ)。会社を挙げて拡販に取り組むというこの商品で、日本コカ・コーラは何を狙っているのでしょうか。
赤字スタートでも泰然自若、RIZAP社長“強気”のワケ
通期計画達成はコミットできる?
本業の儲けを示す営業利益は37億円の赤字――。プライベートジム「RIZAP」などを運営するRIZAPグループの2018年度は、第1四半期(4~6月期)に大きなビハインドを背負った形でのスタートとなりました。しかし、会社側は営業利益ベースで前期比69.2%増の230億円という通期計画を据え置いたまま。瀬戸健社長は「損失を惜しまずに、どんどん投資していく」と、強気の姿勢を崩していません。瀬戸社長とRIZAPの自信の裏には、何があるのでしょうか。8月13日に開かれた第1四半期の決算説明会でのやり取りから、探ってみたいと思います。
「ラン活」に異変、ランドセル選びの最新ポイントは?
デザインで選ぶ時代は終わった
今や親子3代が参加する一大行事として定着した感のある、ランドセル選び。お目当てのランドセルを購入するため、早くから情報を収集し、子供に合った商品を選ぶ「ラン活」という言葉も生まれています。こうした結果、商戦も早期化が進展。近年では、家族が一堂に会することの多い、お盆の時期が年間販売のピークとなっているようです。そんなラン活に最近、異変が起きています。かつてはデザインが最重要項目だったというランドセル選びは、どのように変わったのでしょうか。
金融庁が仮想通貨業者の「検査とりまとめ」を公表した意味
ターゲットは新規登録申請業者?
金融庁が8月10日に公表した「仮想通貨交換業者等の検査・モニタリング 中間とりまとめ」。同庁が2月以降、みなし業者16社、登録業者7社に対して実施してきた立ち入り検査において把握した実態や問題点を取りまとめたものです。ただ、その内容は本サイトで何度も報じてきた既出の内容がほとんど。金融庁が今、このタイミングで中間とりまとめを公表した狙いは、どこにあるのでしょうか。
レゴで学ぶ“お金の仕組み”、最新金融教育の中身は?
森ビル主催企画に参加してみた
「これはピザを運ぶ車を作っている車屋さん、こっちが車のガラスを作っているガラス屋さん、ガラスは家電にも使われるので家電屋さんともつながっています。仕入れる時にはお金が必要なので、銀行ともつながっています」レゴで作った街並みを前にして、子供たちは自分たちが作った店舗について説明します。それに対して、他のグループの子供が質問を投げかけます。「ここにいるゾウは何ですか」「このゾウは銀行を警備しています」子供たちの自由な発想に、思わず笑いがこみ上げます。実はこれ、不動産大手の森ビルが主催する「六本木ヒルズ キッズワークショップ 2018」の1コマ。この日はマネックス証券と、eラーニングなどを手掛けるミテモが企画した「レゴをつかって楽しくつくるお仕事マップ!」という講座が開かれていました。レゴを使って子供たちはどんなことを学んだのでしょうか。最新の金融教育の気になる中身を体験してみました。
ステーキ屋「ブロンコビリー」、3割増益でも株価急落のナゼ
“外食の優等生”に何が起きている?
東海地方を地盤に、関東と関西でも店舗を展開するステーキチェーン「ブロンコビリー」が好調です。2018年上半期の業績は、本業の儲けを示す営業利益が前年同期比3割増で着地しました。しかし、株価の動きが冴えません。6月下旬に付けた年初来高値に比べて、足元の株価は3割弱も下落。好業績とは正反対の値動きとなっています。13年連続で経常利益率12%以上を記録している“外食産業の優等生”に何が起きているのでしょうか。7月25日に開かれた同社の決算説明会でのやり取りから、原因を分析してみます。
SBIも惚れた?「投資ハードルを下げるアプリ」の実力
「FIGS」を1週間使ってみた
「力と知識を投資家に届けたい。しかも、簡単でわかりやすく、アクセスしやすい形で」――。7月5日に都内で開かれたスマート投資アプリ「FIGS(フィグス)ローンチ発表会」で、FIGS Inc. Japanのユージン・オングCEO(最高経営責任者)は、こう力説しました。同社には、ネット証券国内最大手のSBIグループも出資しています。スマート投資アプリとは、どんなものなのか。会見での説明と、ローンチから1週間、実際に使ってみた感触から、その実力を探ってみます。
なぜ「爽健美茶」の新商品は「水」にたどり着いたのか
当初は梅風味も候補だった?
「お茶のイメージだったので、お水が出るの?と驚きました。飲んで元気が出る味、リピートしたくなる味です」6月25日に開かれた、日本コカ・コーラ「爽健美水」新発売!記念イベント。女優の土屋太鳳さんは、「爽健美茶」ブランドから新たに誕生した新商品の味について、こう表現しました。土屋さんの言うように、お茶のイメージが強かった爽健美茶。今、このタイミングで「水」に進出した理由とは何なのでしょうか。
ATMからイケメンボイス、「セブン銀行」仰天企画の深層
“萌え”の力で新規開拓
「やあ、待ってたよ」。セブン‐イレブンの店舗でよく見慣れた銀行のATMにキャッシュカードを挿入すると、こんなイケメンボイスが流れてきました。しばらく呆然として見つめていると、ATMはさらに語りかけてきます。「今日は何する?」。不意を突かれたATMの反応に、ついつい挙動がぎこちなくなってしまいます。実はこれ、セブン銀行が8月から都内数ヵ所に設置する予定の「セブンコンシェルジュ」搭載ATMのテスト機なんです。イケメンの声が流れるATMを開発したセブン銀行の狙いは、どこにあるのでしょうか。
プチ支店を大量出店、大和証券“営業改革”のガチ具合
個人客にとってのメリットは?
「現状維持の対応では大きな成長は見込めません。今後数年間で成長フェーズに舵を切る必要があります」。大和証券グループ本社の中田誠司社長がこう危機感を露わにしたのは、5月22日に開いた自社の経営戦略説明会でのことでした。2018~2020年度の中期経営計画において、預かり資産80兆円以上、経常利益2,000億円以上といった目標を掲げている大和証券。そのためのドライバーとして位置づけられているのが、リテール(個人向け)部門の営業改革です。個人客向けの営業を、どのように変革しようというのでしょうか。そして、それによる利用客のメリットはどこにあるのでしょうか。大和証券の戦略を深掘りしてみます。