なぜ阪急メンズ東京は「TENGA」初の常設店を誘致したのか
あの有名グッズが“表通り”に進出
3月15日にリニューアルオープンした阪急メンズ東京。国内外から厳選したブランドを地下1階から地上7階まで、売り場面積1万1,000平方メートルの中に散りばめました。その中でも異色の輝きを放っている店舗が、6階にありました。男性向けのセクシャルアイテム「TENGA」が初めて出店した常設店舗です。これまでの百貨店の常識では考えづらい店舗を、なぜ阪急メンズ東京はテナントとして招き入れたのでしょうか。阪急阪神百貨店とTENGA双方の思惑と、今回の出店の意義を深掘りしてみます。
住みたい街最新ランキングで「尼崎が高槻市を抜いた」ワケ
好調な阪神エリア、凋落する北摂
毎年恒例となっている、リクルート住まいカンパニーがまとめた「SUUMO住みたい街ランキング」。その関西地区の最新版が3月13日に公表されました。関西といえば、人の出入りが少なく、街の再評価がされにくい土地柄。首都圏に比べると街のブランドも固定化されやすい傾向が顕著、というイメージがありました。しかし、今年のランキングからは関西でじわりと進みつつある、住みたい街の“地殻変動”の兆しが見え隠れします。いったい、どんな変化が起きつつあるのでしょうか。
1本4980円、高級“パーソナライズ”シャンプーの勝算
組み合わせは2000通り
2015年の発売以来、植物由来成分や天然の保湿成分を配合したことが話題となり、累計出荷本数が5,000万本を突破した「ボタニスト」。企画販売しているI-ne(アイエヌイー)によると、大手メーカーの競合商品がひしめく国内ヘアケア市場でシェア3位に位置しているといいます。そんなボタニストが今春、新たな展開に乗り出します。そのキーワードが「パーソナライズ」。しかも、1本4,980円(税別、以下同)という、かなり強気な価格設定です。いったい、どんな特徴を持つ商品なのでしょうか。そして、アイエヌイーはどこに勝算を見いだしているのでしょうか。3月13日に開かれた事業戦略発表会の内容から考察してみます。
伊勢丹メンズ館、“15年目の大改装”が残念に思われたワケ
目指すは「世界一のメンズ専門店」
単一の百貨店として日本一の売上高を誇る、伊勢丹新宿本店。その看板施設の1つが、本館の北側に隣接するメンズ館です。2003年の開業以来、多くの男性客を集めてきましたが、開業から15年目にして初めて大規模リモデルを決行。3月16日から全館で営業を再開します。しかし、報道陣向けに一足早く開催された内覧会で見てみると、長年の愛用者としては少し残念な印象が残りました。その理由について、考えてみます。
錦糸町の“鬼門”、楽天地ビルを「パルコ」はどう攻める?
東京東部攻略のカギは新屋号にあった
ファッションビルの先駆けとして、1969年に池袋に1号店を構えたパルコ。50周年を迎える今年は、秋までに4店舗を出店。同社の牧山浩三社長は「新しいステージへの飛躍の年」と意気込みます。その第1弾となるのが、3月16日にグランドオープンする錦糸町パルコです。池袋や渋谷を主戦場にしてきた同社にとって、東京東部は不慣れなエリア。ましてや、今回出店する楽天地ビルは数年おきに核テナントが入れ替わり、地元住民からは“鬼門”という声も上がる場所です。いったいどんな戦略で、錦糸町を攻略しようと考えているのでしょうか。グランドオープンの2日前に開かれた内覧会を深掘りしてみます。
震災8年、唐辛子が灯す「フクイチ避難区域」復興の道しるべ
南相馬市小高区で今、何が?
東日本大震災の発生から、今日で8年。日本各地で鎮魂の祈りを込めた行事が数多く開かれていますが、東京で暮らしていると日常のあわただしさの前に震災の記憶は徐々に過去のものとなり、思い出すのは3月11日が近づいてから、という人も少なくなさそうです。しかし、被害の大きかった福島、宮城、岩手の3県では、震災は過去のものではありません。とりわけ、福島第一原子力発電所(フクイチ)の事故により、避難を余儀なくされた区域に住んでいた人たちにとっては、現在進行形の問題でもあります。3.11から8年が過ぎた被災地の現状はどうなっているのでしょうか。「MONEY PLUS」では、今も一部が帰還困難区域となっている福島県南相馬市小高区を取材しました。
共働き家庭に朗報、“忘れ物を防ぐ”最新ランドセルの秘密
イオンとベネッセが共同開発
来月からは新学年がスタート。真新しいランドセルを背負った新小学1年生の姿をあちこちで見かけることになりそうですが、小売りの現場では早くも2020年春入学の子供をターゲットにしたランドセル商戦が火ぶたを切っています。各社がしのぎを削る中、イオンがこの春から投入したのは、忘れ物の防止に照準を当てた新商品。いったい、どんな工夫が施されていて、その背後にはどのような戦略が隠されているのでしょうか。
旅行好きなら?ドルヲタなら?自分だけの「防災読本」爆誕
「3.11」の検索データを活用
東日本大震災の発生から、まもなく8年。その後も日本各地で相次いで発生している大地震の影響もあり、市民の災害時対応に関する意識は震災前に比べて格段に向上したように感じられます。ただ一方で、既存の防災活動や災害対応マニュアルは画一的な内容がほとんど。個々人の置かれた環境や生活スタイルが多様化している中、最大公約数的な対応では必要十分な解決策にはならないという課題も浮かび上がっています。そんな課題を解消させようという取り組みが、3月7日から9日の3日間、六本木ヒルズで開かれています。いったいどんな取り組みで、どのような狙いが秘められているのでしょうか。
住みたい街最新ランキングで「三鷹が二子玉川を抜いた」ワケ
首都圏の求められる街が変容?
今年で10年目を迎えた、リクルート住まいカンパニーのまとめによる「住みたい街ランキング関東版」。2月28日の発表以降、多くのメディアが「横浜が2年連続の1位を獲得」「埼玉を代表する大宮、浦和の2大都市の躍進」といった内容を中心に報じています。しかし、不動産専門のデータ会社である東京カンテイの井出武・上席主任研究員は、別の街に注目します。その街こそ、JR中央線沿線の三鷹。「三鷹には、最近進みつつある“首都圏の都市の変容”にまつわる要素が詰まっている」と分析します。はたして、多くの人が街に求める要素に、どんな変化が起きているのでしょうか。最新の住みたい街ランキングの内容を深掘りしてみます。
桐谷さん「四季報を読める人が“株の買い時”を逃すワケ」
株主優待投資の勘どころとは?
2月27日から3月5日までの日程で、渋谷ロフトで開催されている「優待の桐谷さん」展。株主優待だけで生活している桐谷広人さんの“優待生活の極意”を詰め込んだ企画展です。残念ながら桐谷さん本人が登場するトークショーは3月1日が最終日でしたが、「MONEY PLUS」では桐谷さんの単独インタビューに成功。株式投資や優待株に興味はあるけれど、あと一歩が踏み出せない人に向けたアドバイスを聞きました。
桐谷さん、初の単独企画展に詰め込んだ「株主優待の極意」
“優待生活の伝道師”が渋谷に登場
株主優待だけで生活をしていることが話題となり、テレビや雑誌に頻繁に登場するようになった元プロ棋士の桐谷広人さん。そんな桐谷さんの魅力が詰まった企画展が、2月27日から渋谷ロフトで開催されています。今や講演活動で引っ張りだこの彼ですが、ご本人によると、自身をテーマにした企画展を開催するのは今回が2度目。1回目は東京証券取引所が開いた「IRフェスタ」で自宅の部屋を再現展示したものだったので、単独の企画展は今回が初めてになるようです。会場では、桐谷さんのどんな魅力に接することができるのでしょうか。そして、桐谷さんが企画展に詰め込んだ「優待生活の極意」とは? ご本人に話を聞きました。
手数料ゼロで500円から株購入、日興“破格サービス”の衝撃
記事からシームレスに株式投資
人生100年時代。これまでよりも“老後”が長くなる一方で、年金支給に対する不安は年々高まっています。こうした中、資産運用による“自分年金”づくりの重要性が増しています。しかし、国を挙げて進めている「貯蓄から資産形成へ」の歩みは遅々たるもの。「どうやって始めればいいのか、わからない」「投資の勉強の仕方がわからない」などの理由から、投資を始めるきっかけをつかめない人も多いのが現状です。こうした状況を変えようと、対面証券大手のSMBC日興証券が2月15日、日本初の新たなサービスをローンチしました。日興の小さな一歩は、証券業界を変える大きな一歩となるでしょうか。
転職“売り手市場”も終盤戦?中途採用の需給に異変あり
「doda」の最新調査をひも解く
ここ数年、さまざまな職場で深刻化している人手不足。アルバイトによる不適切動画の撮影・公開が相次いでいる背景にも、この深刻な人手不足に伴うバイト人員の質の低下やバイト教育の不徹底を指摘する声があります。他方、こうした人手不足を受けて活況を呈しているのが転職マーケットです。求職者にとって有利な“売り手市場”が続いており、パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」がまとめた最新のレポートでも、転職求人倍率は高水準をキープしています。しかし、パーソルキャリアは同じレポートで「転職市場にやや変化がみられるようになってきた」とも指摘しています。中途採用のマーケットに、どんな変化が起きているのでしょうか。
最短2分、スキマ時間に地元で稼ぐ「最新副業」は儲かる?
シフトを気にせず、手軽に小遣い稼ぎ
最近、街なかで大きな緑のバッグを背負って自転車やバイクに乗っている男性をよく見かけるようになりました。飲食店が受けたデリバリーの注文を個人がスキマ時間を使って運ぶ、「UBER EATS」(ウーバーイーツ)というサービスです。副業解禁の動きが広がる中、このようなスキマ時間を使った新手のサービスが増えています。しかし、ウーバーイーツは自転車やバイクを運転して、すばやくデリバリーする必要があり、主婦やシニアが気軽に始めるには少しハードルが高い面もあります。そうした層にうってつけの副業サービスの実証実験を、リクルートが今月から本格的に開始しました。いったいどんなサービスで、どのくらい儲けることが可能なのでしょうか。
メルカリ、皆が使っているのに赤字がずっと続いているワケ
今年度前半は36億円の営業赤字
フリーマーケットアプリの代表格となった「メルカリ」。2018年10~12月期には、月間平均で日本に住む10人に1人が利用するまで、ユーザー層が拡大しました。しかし、同社が2月7日に発表した2019年度上半期(2018年7~12月期)決算では、本業の儲けを示す営業利益が36億円の赤字となりました。四半期ベースだと赤字が常態化しており、時折り黒字になるものの年度累計で見ると赤字で着地するという状況が続いています。ユーザー数は順調に拡大しているのに、なぜこんなに赤字が続いているのでしょうか。決算発表と同日に開かれた決算説明会の内容から、その理由をひも解いてみます。
25年目の“原点回帰”、最新の「爽健美茶」は何が変わった?
「25」にちなんだ“2つの仕掛け”
「すっきり感は今までと変わらず、香りが増したように思いました。香ばしくなりました」――。発売25周年を記念した「爽健美茶」の特別ブレンドを口にした女優の榮倉奈々さんは、その味わいをこう表現しました。2月11日から全国で発売された、爽健美茶の25周年特別限定ブレンド。「25」にちなんで、これまでの12素材に、新たに13素材を追加してブレンドした商品です。どのような戦略で、どの層をメインターゲットに需要の掘り起こしを進めようとしているのでしょうか。ロングセラー商品の25年目の挑戦を掘り下げてみます。
“第4のチョコ”初参戦、今年の「バレンタイン」はどう変化?
最新ラインナップを詳細分析
ホワイトチョコレート以来、約80年ぶりに誕生した「ルビーチョコレート」。鮮やかなルビー色と、これまでのチョコレートの概念を覆すようなフルーティーさ、それにフレッシュで酸味を感じる香りが特徴で、“第4のチョコレート”という別名も併せ持ちます。2018年のバレンタインデーはネスレ日本が国内の独占販売契約を結んでいたため、同社以外はルビーチョコを販売できませんでしたが、6ヵ月間の契約が終了した今年は複数の菓子メーカーやショコラティエがルビーチョコでバレンタイン商戦に参戦しています。ルビーチョコの本格参戦によって、商戦に変化は起きているのでしょうか。最新の商品ラインナップから、分析してみます。
肉好きに朗報、ブロンコビリー「1000円台ステーキ強化」のナゼ
関東はカイノミ、静岡は黒毛和牛
空前の赤身肉ブームが続く中、ステーキハウス「ブロンコビリー」が2月8日、赤身ステーキの新メニューを投入しました。しかも、その多くがサラダバーやかまど炊きご飯、スープのセットで税抜き1,000円台という価格帯です。これまで2,000円以上のステーキが中心だった同社が、なぜ1,000円台のステーキを強化し始めたのでしょうか。その狙いを解き明かすヒントは、1月21日に開かれた決算説明会にありました。