ウワサの「スーツ作業着」に夏服登場、どんな進化を遂げたのか
基幹商品は機能性重視のビズポロ
「スーツに見える作業着」としてネット上で話題となり、ファッション通販サイト「ロコンド」でも4月の月間売り上げ1位に輝いた「ワークウェアスーツ」。その夏服バージョンが7月に発売されます。「機能性は変わらず、より涼しく、より軽く」(販売元のオアシススタイルウェアの中村有沙代表)というキーワードで開発が進められた、一連のラインナップ。大ヒットを記録した既存商品から、どこがどう進化したのでしょうか。
コト消費はもう古い、「夏の消費トレンド」最新テーマは?
早くも「インスタ映え」に疲れが…
商品を所有する満足感ではなく、その商品を通じて得られる体験を購入する「コト消費」。ここ数年で小売りの現場などで頻繁に使われるようになったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。ところが、最近の消費傾向を分析して、この夏のトレンドを予測してみると、コト消費の一歩先を行く、最新の消費トレンドが浮かび上がってきました。新たな消費行動とは一体どんなものなのでしょうか。
日の出ふ頭が大変身、野村不“プラウド流開発”の勝算
マンション開発のノウハウを注入
大正14年(1925年)、東京港で最初のふ頭施設として誕生した「日の出ふ頭」。今も平屋の倉庫が並んでいますが、その一方で水上バスなど東京港内を行き来する舟運の拠点にもなっています。そんな東京港最古のふ頭が来年夏、大きく生まれ変わろうとしています。再開発計画を主導するのは、東京都港湾局から用地使用許可を受けた、不動産大手の野村不動産グループです。同社は5月22日、日の出ふ頭の小型船ターミナル整備計画を公表。船客の待合所のほか、飲食店や芝生広場などを含めた概要を明らかにしました。「プラウド」ブランドのマンション開発で知られる野村不動産は、日の出ふ頭をどう変えようとしているのでしょうか。
採用イベント大盛況、「スポーツビジネス」就職の現実
激務のイメージは本当か
5月25日。東京・飯田橋のイベントホールは平日の昼間にもかかわらず、大勢の来場者でごった返していました。企業別のブースとプレゼンテーションのステージに分けられた会場レイアウトは、ごく一般的な就職・転職イベントと同様です。しかし、プロスポーツのユニフォームやスポーツ選手の等身大パネルが飾られるなど、一般的な採用イベントより華やかな雰囲気が漂っていました。この日、開催されたのは、プロ野球のパ・リーグ6球団とパシフィックリーグマーケティング(PLM)が中心となって企画した「パ・リーグ キャリアフォーラム」というイベント。スポーツビジネス業界への転職を考える人向けの中途採用イベントです。憧れの競技・選手と身近な職場で働けるという魅力の一方で、環境や待遇はハードなイメージが付きまとうスポーツビジネス業界。実際のところはどうなのでしょうか。
出会いと別れを50年、東京駅「銀の鈴」フェアがアツい
記念の限定商品も多数登場
1968年に初代が設置されてから、50年にわたって多くの人の出会いと別れを見守ってきた、東京駅の「銀の鈴」。その50周年を記念した式典が5月28日、銀の鈴広場で開催されました。実は、同様のイベントは昨年も開催されていました。しかし今年は、1年前とは比べ物にならないくらいアツい内容となっています。49年目と50年目で、いったい何が違うのでしょうか。
有機野菜がもっと身近に?「ガチ農業シェアリング」の新風
宮崎県綾町とベンチャーが連携
遊休資産や空き時間を共有する「シェアリングエコノミー」という概念が大きな広がりを見せています。その波はさまざまな分野に及んでおり、農業分野においても共有経済の動きが起き始めています。ただし、これまでの農業系シェアリングエコノミーといえば、都市在住者向けの農業体験だったり、農場や農業機械をシェアするといったものが中心。有体に言ってしまえば、“なんちゃって農業” “なんちゃってシェアリング”が主流でした。そんな中、生業としての農業においてシェアリングの取り組みを進め、日本の有機野菜の流通システムを変えようという動きが、ブランド有機野菜で知られる宮崎県綾町で始まりました。いったいどんな計画が進められているのでしょうか。
Jリーグ・神戸入団、「イニエスタ」は“お高い買い物”か
世界最高峰の選手が日本へ
会場に詰めかけたメディアの数は211社、348人。ぎゅうぎゅう詰めになった記者会見場は、この選手の注目度の高さを示していました。スペインの名門「FCバルセロナ」からJリーグ「ヴィッセル神戸」への完全移籍が決まった、アンドレス・イニエスタ選手。バルセロナで同僚だったリオネル・メッシ選手のようなド派手なプレーはないものの、スルスルと相手選手の間をすり抜けていくドリブルや、機を見るに敏なゲームメイクは、まさに玄人好み。間違いなく世界最高峰の選手の1人です。しかし、その注目度とは反比例して、この日の会見は非常に残念なものでした。30分の予定だった会見は10分近く遅れてスタート。あいさつに立った運営会社「楽天ヴィッセル神戸」の三木谷浩史会長は、英語と日本語で同じ内容のコメントを繰り返すという、中東サッカー並みの時間稼ぎを披露。報道陣から受け付けた質問は2問だけ、という状況でした。それでも会見の端々には、イニエスタ選手獲得の狙いが垣間見える部分もありました。ヴィッセル神戸と親会社である楽天は、世界最高峰のプレーヤーとともに、どんな“ゲームプラン”を描いているのでしょうか。
イオン株主総会に潜入取材、どんな質問が飛び出た?
岡田社長が語った変革への誓い
「グループを大きく変えながら、基本理念は変えず、新しい時代の流通を実現できるような企業群になっていきたい。ご支援をよろしくお願いします」――。イオンの岡田元也社長が自らの発言をこう締めくくると、一部の株主から拍手が沸き起こりました。5月23日午前10時から千葉市の幕張メッセで開かれた、イオンの株主総会。昨年よりも200人ほど多い、約1,900人の株主が出席しました。1時間30分強に及んだ今年の株主総会。多くの時間が割かれたのは、岡田社長による経営方針の説明と、それらを受けた株主との質疑応答でした。一体どんなやり取りが繰り広げられたのでしょうか。
暑い日に冷たく栄養補給、「缶入り冷製スープ」に商機あり
市場規模は2年で5倍に
5月も半ばを過ぎ、最高気温が25度を超える「夏日」が増えてきました。暑い日が続くと、どうしても食欲は落ちてしまいがち。そんな時に重宝するのが、冷やしてスッと飲める冷製スープです。毎年、猛暑に関するニュースが増えるにつれて、冷製スープの市場規模も右肩上がり。中でも成長著しいのが、缶入りタイプの商品です。そして、今年この分野でこれまで以上に力を注ごうとしているのが、ポッカサッポロ フード&ビバレッジです。どんな戦略で市場を拡大しようとしているのでしょうか。
SNS向けに性能特化、「Galaxy S9」を使い倒してみた
スーパースローGIFを自動作成
会場の大型モニターに映し出されたのは、お笑いコンビ「トレンディエンジェル」のたかしさんが披露する“オタ芸”。時折スローモーションになる動画は、何ともシュールな光景です。それを見た、タレントの稲村亜美さんが一言。「一般的なオタ芸も、スローモーションになるとカッコいいですね」。その瞬間、会場はドッと笑いで包まれました。これは、5月17日に都内で開かれた「Galaxy S9/S9+ 発売記念イベント」での一幕。Galaxy S9は、直近の携帯電話世界販売台数でトップに立ったサムスン電子が投入する、最新のスマートフォンです。SNS向けの機能を充実させたという触れ込みの最新機種。どんな機能を備えているのでしょうか。
ECで異例の売れ行き、「スーツ作業着」爆売れの秘密
機能性スーツと何が違う?
「EC(ネット通販)と相性が悪いといわれているスーツでありながら、1ヵ月でこれだけ売れたのは、この商品が初めてです」。ファッション通販サイト「ロコンド」の担当者は、こう言って舌を巻きます。今、同サイトのメンズアパレルで大ヒットを記録しているのが、オアシススタイルウェアが手掛ける「ワークウェアスーツ」という商品です。「スーツに見える作業着」として春先にさまざまなメディアで取り上げられたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。ロコンドで4月3日から本格販売を始めたところ、1ヵ月累計で約500点を販売。「スーツでもなく、作業着でもない、新たなファッションカテゴリーが作られている感触です」と、前出のロコンド担当者は語ります。いったい、この商品の何が多くの人を引きつけているのでしょうか。人気の裏側には、スーツ作業着の開発秘話が潜んでいました。
全国初、「WAONでバス運賃決済」はどこまで広がる?
北海道の3社でスタート
電車やバスに乗る場合、電子マネーは「Suica」や「PASMO」を使うのが当たり前――。そんなこれまでの常識に変化が起きるかもしれません。流通大手のイオンは5月11日、同社が展開する電子マネー「WAON」でバス運賃を決済できるサービスを、北海道のバス会社3社で順次スタートさせると発表しました。区間をまたぐごとに運賃が加算される多区間運賃路線において交通系ICカード以外の電子マネーで決済するサービスは、全国でも初めてだといいます。今回の取り組みはどんな立て付けで、利用者にはどのようなメリットが考えられるのでしょうか。イオンの戦略をひも解いてみます。
三越伊勢丹、「8年ぶり赤字」は実際どれだけ深刻なのか
社長の語り口が対照的だったワケ
2017年度の最終損益は9億6,000万円の赤字――。2009年度(最終損失635億円)以来、8年ぶりの赤字転落に陥った、百貨店最大手の三越伊勢丹ホールディングス(HD)。5月9日に開かれた決算説明会も、さぞ落ち込んだ雰囲気だったかと思いきや、説明に立った杉江俊彦社長の言葉は、意外にも楽観的なトーンが随所に感じられるものでした。「当初はもっと赤字が出ると思っていました。しかし、不採算事業処理のチームが頑張ってくれて、清算して損失を出さないといけないと思っていた事業も、売却してくれました」対照的に映る、足元の業績と社長の言葉。その理由はどこにあるのか。決算説明会でのやり取りから考察してみます。
初開催、イオンがGWに「ごち肉フェス」を始める理由
イオン史上最大の肉の祭典
「イオン」「イオンリテール」を展開するイオンリテールは5月2日、翌3日から6日にかけて、本州と四国の約400店舗で過去最大の肉の祭典「ごち肉フェス」を開催すると発表しました。期間中は、限定商品12品を含む最大20品目の肉と、関連商品を食肉売り場に取りそろえるといいます。一体どんな限定商品が用意されているのでしょうか。そして、この時期に肉フェスを開催するイオンの狙いは、どこにあるのでしょうか。
GWの多摩で雪遊び、「東京あそびマーレ」がアツい理由
1日定額料金の全天候型遊園地
「キャー、どいてどいて」。雪の斜面をソリで滑ってきた子供が、楽しそうにはしゃぎ声を上げています。でも、その服装を見てみると、意外と薄着です。実はここ、4月のゴールデンウィーク直前にオープンしたばかりの屋内遊園地のアトラクションの1つ。いったいどんな施設なのでしょうか。
本日開業「GEMS神宮前」が放つ“飲食+物販”のキラメキ
裏原宿のディナーが変わる?
JR山手線の渋谷駅と原宿駅のちょうど中間。明治通りとファイヤー通りが交差する場所に4月27日、新しい商業ビルがオープンしました。その名は「GEMS神宮前」。地上10階から地下1階までの11フロア構成で、地上2階から地下1階が物販、それ以外の8フロアは飲食店が入居しています。飲食店は1フロアに1店舗が入る形式を取っており、8店舗中、6店舗が新業態だといいます。いったいどんな店舗が入っているのでしょうか。GEMS神宮前の戦略を掘り下げてみます。
ついに動く仮想通貨の“本命”、「SBI取引所」の盤石構想
今夏にも最終結論
4月26日に開かれた、ネット証券国内最大手、SBIホールディングス(HD)の2017年度決算説明会。普段は同社の決算説明会には顔を出さない全国紙やテレビ局まで取材に詰めかけ、用意された席数は従来を大きく上回るものとなりました。彼らのお目当ては、前回の説明会でグループの総帥、北尾吉孝SBIHD社長が語った「コインチェックはカス中のカス」に並ぶような衝撃発言を拾うことだったと思われます。北尾社長が仮想通貨に関する発言をするたび、会場にはパソコンのキーボードを叩く音が響き渡りました。しかし、今回の会見で北尾社長の口から出てきた計画は、その期待を大きく超えるものでした。仮想通貨交換業の“大本命”がついに動き出す――。静観を続けていたSBIHDが今年夏をメドに、仮想通貨取引所の本格的な開始日について最終的な結論を出すというのです。
モーニングスター、メディアでも稼ぐ「タコ足戦略」の貪欲
2ケタ増益は8年連続でストップ
会社設立から今年3月でちょうど20周年を迎えたモーニングスター。投資信託に関する情報サービスの会社として、日本国内でも確固たる地位を築いてきました。会社の業績も、本業の儲けを示す営業利益が2017年度まで9年連続で増益を達成。2018年度も10年連続の増益を狙っています。それでも、同社の朝倉智也社長の表情は冴えません。理由は、9年連続増益のうち8年間は2ケタ増益だったものが、前年度は1ケタ増益にとどまったからです。一方で、勢いを取り戻すための策も着々と手を打っているようです。足元の勢い鈍化にはどんな背景があり、そこからどうやって巻き返すのか。4月20日に開かれた決算説明会の内容から、分析してみます。