はじめに

もし毎月3万円使えるとしたら、あなたは何に使いますか。

欲しかったものを買う?ちょっとぜいたくなディナーを食べる?日帰りでお出かけする?そんな使い方も、もちろん悪いわけではありません。しかし、この3万円を資産運用で増やすことができれば、もっといろいろなことにお金を使えるようになります。

資産運用と聞くと、何十万円、何百万円といったお金を一度に出す必要があると信じて疑わない人がいます。そして「私には関係ない」と、お金を増やせる可能性を自ら閉ざしてしまうのです。

それは、とてももったいないことだと思います。なぜなら、今は100円〜1000円程度でも、お金を増やせる投資先がたくさんあるからです。

今回は、毎月3万円ずつ資産運用に回す際に投資先・お金の分け方を3つのパターンに分類して紹介。自分にあったパターンを見つけて、投資を始めてみてはいかがでしょうか。


給料6カ月分の貯金がない人…まずはお金を貯めよう!

資産運用を勧めておいて恐縮ですが、今貯金が十分にない人は、運用よりもお金を貯めることが先決です。最低給料の3か月分、できれば、給料の6カ月分くらいは貯金を確保したいところです。

普段の生活は毎月の給料でカバーできるかもしれません。しかし、結婚式に参加した、車を修理した、家電を買い替えた……などと、臨時の出費が発生することも考えられます。

こうしたときに、お金がまったくないのでは困ってしまうでしょう。

また、資産運用には元本の保障がありません。増える一方で、減る可能性もあります。もしも減ってしまったときにお金の余裕がないと、生活が苦しく感じられてしまうかもしれません。

ですから、給料の6カ月分を貯めるまでは、貯金を最優先してください。

貯金+1000円だけ積み立てる

3万円資産運用パターン例

貯金:2万9000円
投資信託(つみたてNISA):1000円
・商品名:eMAXIS slimバランス(8資産均等型)
・信託報酬:年率0.17172%(税込)
・純資産総額:187.04億円

3万円すべてを貯金に回してもいいくらいですが、それだと資産運用をスタートするまでに時間がかかることになってしまいます。ですから、1000円だけ投資信託に振り向けてみるのはいかがでしょうか。

投資信託は、投資家から集めたお金をファンドマネージャーと呼ばれるプロが運用してくれる金融商品です。株式、債券、不動産など、投資信託の投資対象はさまざま。何に投資するかは、商品ごとに変わります。

投資信託のいいところは、いろいろな資産に投資をしていること。多くの場合、投資先は数十から数百に分散されています。この中には、値下がりする投資先もあるでしょうが、同時に値上がりする投資先もあるはずです。

つまり、分散することで全体として値下がりするリスクを減らすことができると考えられるのです。

この投資信託をつみたてNISAという制度を利用して購入するのがおすすめです。投資信託で得られた利益には、通常20.315%の税金がかかります。100万円の利益があったら、約20万円も税金がかかるわけです。

しかし、つみたてNISAを利用すれば、この税金をゼロにできます。こうすれば、よりお金を増やしやすくなります。なお、つみたてNISAはいつでも引き出せます。

順調に貯金が増えてきたら、投資信託に回すお金を少しずつ増やしてみてもいいでしょう。ただし、あくまで少しずつです。調子に乗っていきなり増やすと、急な下落によって損を抱える可能性が高まります。

投資信託選びで注目して欲しいのは、「信託報酬」というコスト。信託報酬は投資信託を持っている間じゅうずっとかかるため、少しでも安いほうが利益を出しやすくなります。例えば、eMAXIS slimバランス(8資産均等型)は、国内外の株式・債券・不動産にバランスよく投資できるうえ、信託報酬も年約0.17%と非常に安く抑えられています。

次はリスクを抑えつつ3万円分運用する場合を紹介します。

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