Jリートの歴史と市場動向

先ほど、仕組みは株と同じですと言いましたが、本日現在で61銘柄のJリートが、株式と同じように上場しています。新聞の株式欄にもJリートの価格が載っていて、東京証券取引所に上場していますので証券番号も付されております。株式と同じように取引をすることができます。場が開いている時間帯であれば、いつでも買って売ることができます。証券会社に口座が必要となるのですが、今日は株をお持ちの方も結構いらっしゃいましたので、そういった方はすぐにでもJリートに投資ができるということになります。

次に、Jリートはいつ頃できて、どんなふうに大きくなってきたかというと、2001年9月10日に2つのJリートが上場してスタートしました。9月10日なので、まさに9.11の前日だったのですが、そういったときに2銘柄からスタートして、この赤い線のように今では60銘柄まで増えてきています。実は、2010年ごろから若干Jリートの銘柄が減ったのですが、ここはリーマンショックの影響でいくつかの合併がありました。この後のアベノミクスで、株に投資されている方であればご存じのとおり、2012年ぐらいからずっと昇り基調で株価が上がってきていますが、それと同じようにJリート数もどんどん増えてきています。

賃貸物件について、先ほどは商業施設の話ばかりしましたが、一番賃料が取れる主なものはオフィスビルになってきます。この緑色がオフィスビルです。最初はオフィスビルか商業施設、あるいは住宅、こういったものだけに投資をしてきたのですが、Jリートは最近では物流倉庫もかなり賃料の取れる安定した賃貸資産になってきています。それ以外にも、不動産の幅はいろいろ広がっているのですが、基本的には、賃貸して賃料が入る不動産に投資をするのがJリートの特徴です。

では次に、Jリートの市場動向について。株にはTOPIXや日経平均株価というのがありますが、それと同じように東証リート指数という、リートの平均価格を示した指数がございます。リーマンショックのところでは落ちています。実は、株よりも落ち方が非常に激しかったのです。これはリスクの一つではあるのですが、このときはJリート自体の規模が小さかったというのもあって、影響を受けやすかったというのがあります。株と同じようにその後のアベノミクスで戻った以降、Jリート指数はほぼ横ばいで動いています。

次に、今日のテーマである、株より安定しているという話なのですが、先週もかなり株価が落ちたのを皆さんもご存じだと思います。アメリカの動きにより、9月~10月は株価がどーんと上がり、どーんと落ちる動きがありました。株の平均がこれだけ動いています。青い線がリートの平均の動きですが、株の動きにあまり影響されず、コンスタントに推移していることが最近の傾向だということが分かると思います。これが、Jリートは価格が安定しているということです。

Jリートの個人投資家数がどのぐらいいるかというと、2018年2月で77万人ぐらいになっています。これを、東証一部の株の投資家数を同じ計算方法で見てみると5,000万人いることになります。東証一部の株が全部で資産総額600兆円ぐらいあるのに対して、Jリートは今12兆円ぐらいですので2%ぐらいの小さな規模となります。株式市場に比べるとJリートの投資家数も非常に小さな規模となります。

ただ、徐々に投資家は増えています。皆さんの中には、Jリート投信、USリート投信というのが銀行でも買えますし、証券会社でも買えるので買ったことがある方がいると思いますが、今お話ししているJリートは、Jリートに直接投資をするということなので、その投信とは違うものです。