はじめに
現在の生活費の9掛けでシミュレーションしてみた結果は
まず、以下のとおりの前提条件で将来の家計のシミュレーションをしてみました。
老後の家賃は2年に一回の更新料が発生するとして、生活関連費用は現在の9掛けにおさえていくプランにしています。
資産運用の細かい運用方針などがわからないため、仮に毎年3%の複利運用をしており、65歳以降は1.5%の硬めな運用に切り替えています。ご夫婦ともにお過去に厚生年金を支払っていた期間があるか不明のため、ずっと国民年金だけを納付していた計算にしています。
68歳から年金受給ということで3年の繰り下げ受給を計算しているので、65歳以降は年金を1年我慢するごとに8.4%ほど受給額が増え、合計25.2%増える計算にしています。自動車については70歳まで利用し、71歳以降は運転しないという前提にしました。
こちらが資産の推移表になります。この計算上ですと、76歳で資産が尽きてしまうことになります。
支出を現在の9掛けに押さえても、基礎年金だけでは老後の生活を支えるには心細く、そもそも支出ボリュームが大きすぎるということがわかります。
100歳まで資産を持たせるには?
人生100年時代を意識し資産をもたせるためには、現在の支出から25万円減らし、毎月35万円で生活していく必要があります。以下がそのシミュレーションです。
上図を参考にしながら、90代の後半までは資金が続く家計をつくれると良いと思います。現在の家計は黒字ですが、将来のことを考えると支出改善をしっかりとし、資産形成をしないと、まずい状態になるのではと思います。
では、具体的にどのように家計を改善したらよいかを考えていきましょう。