はじめに
貯蓄に励んで1000万円貯められたら、次は何をすべきなのでしょうか。何も計画していないと、お金はあっという間になくなってしまいます。
1000万円もたくわえがあると、気持ちにも余裕ができるでしょう。しかし、今までより、少しだけいい食事、いい洋服、いい家電……と買物をしていると、貯蓄が底をつくのも時間の問題です。
そんなことにならないために、早めの計画が大切。せっかく貯めた1000万円をどのようにするべきか、目標金額が貯まるまでに考えておきましょう。
1000万円の貯蓄は何のため?
そもそも、何を目的にして1000万円の貯蓄をしていたのでしょうか。おそらく多くの人が、老後資金、教育資金、レジャーのための資金、生活費の予備資金など、さまざまな目標を立てて貯蓄を始めたと思います。
各資金にはそれぞれ目標としている金額があると思いますが、1000万円は、総額でしょう。合計1000万円の貯蓄ができると、ひとつの山を越えた感がありますね。
貯蓄を成功させるには、目標とする金額と時期の設定が肝心。そこからの逆算で貯蓄をしていくと、モチベーションを保ちながら貯蓄ができます。1000万円貯蓄できた人は、この設定は、すでにクリアできているかもしれませんね。
その場合は、さらに目標の金額と時期を明確にして、目的ごとの資産・資金を作っていきましょう。
老後資金であれば、公的年金だけでは不足すると言われた2000万円が目標になります。教育資金は、子どもの成長や環境によって、徐々に将来の希望が明確になり、資金計画も具体的に立てられます。住宅資金もまた、これからのライフプランとともに具体的に考えましょう。コロナ禍をきっかけに、暮らし方を見直した人も多いのではないでしょうか。自分と家族の未来のため、じっくり考えたいところです。
これからは目的別に、投資も取り入れて考える
1000万円貯めるまでに、毎月いくら貯蓄に回していたでしょうか。1000万円までは、とにかく毎月貯蓄に回すお金を作ることが大切。今までは貯蓄用の銀行口座の預金口座に貯めていたかもしれませんね。
今後は投資も取り入れるといいでしょう。預貯金をしてみればわかりますが、一般的な銀行口座に預けていても、低金利のご時世では利息は雀の涙です。
投資はギャンブルではありません。やみくもに怖がっているばかりでは損。リスクを抑えてリターンを狙う投資が基本。年3~5%程度で運用することは難しいことではないでしょう。
投資と言っても株や債券ばかりではありません。国内外のさまざまな株や債券に分散投資できる「投資信託」は、投資初心者でも比較的安心して運用できます。
特に、毎月積み立てていくタイプの商品であれば、投資のタイミングのリスクも分散できるため、投資デビューにはピッタリです。
今までに貯めた1000万円を投資に回さなくても、毎月貯蓄していた金額の一部を、積立投資にしていきましょう。
老後資金であればiDeCo(=イデコ、個人型確定拠出年金)、教育資金であればジュニアNISA、住宅資金などであればつみたてNISAなど、税金もオトクになる制度を利用して、資産形成をさらに進めていくとよいでしょう。