はじめに

年率7%で運用すれば1,531万円

以上がつみたてNISAの概略ですが、ひとつ注意点があります。それは、つみたてNISAですべてが解決するわけではないということです。

つみたてNISAで満額積み立てたとしても、元本部分は20年間の積立で800万円です。もちろん、これにリターンが上乗せされるので、実際にはもっと大きな額になるとは思いますが、マーケットを対象に運用する制度なので、いくらまで増えるかは分かりませんし、絶対に元本割れしないという保証もありません。

仮に毎月3万円ずつ、つみたてNISAで積立投資を続けるとしましょう。期間は20年間を想定します。
ちなみに、これは本当に制度として使い勝手が悪いと思うのですが、つみたてNISAの年間上限は40万円なので、これを12か月で割ると、1か月あたりの積立金額は3万3,333円で端数が生じてしまいます。

したがって、月々の積立金額を3万円にして、年間上限額との差額分である4万円については、他のどこかの月の積立額を増やして調整することになります。
面倒なことこの上ありません。

なので、ここでは端数を考慮せず、毎月3万円ずつ積み立てたケースを想定しますが、それだと20年間の投資元本の総額は720万円になります。

そして、年率7%のリターンで運用できたとすると、720万円が1,531万2,182円になります。60歳前後になった時、それまで20年をかけてコツコツ積み立ててきた資金が1,531万円程度に増えていたら、それはそれで長い老後人生において心強いと思います。

その家計で新NISAをはじめて大丈夫?お金のプロが無料診断[by MoneyForward]