はじめに

アクティブファンドの積立を辞めた場合はどうすべきか

アクティブファンドは、目標とする指標(ベンチマーク)を上回ることや、ベンチマークを定めずに利益を追求することを目指す投資信託です。インデックスファンドやバランスファンドといった、他のタイプの投資信託に比べると値動きのリスクは大きくなりがちです。

しかし、仮に多少値動きがあったとしても、そもそも10年、20年と投資すると決めて買ったのであれば、基本的に投資を続けるべきでしょう。そもそも投資信託の商品の性質上、株やFXと異なり短期間で売買するのに適した商品ではありません。

投資信託は「長期」「積立」「分散」という、王道の投資のしくみでお金を増やすものだからです。長い期間、お金をコツコツ積み立てて、投資信託を使って値動きの異なるさまざまな資産に自分のお金を分散することで、お金は堅実に増えていきますし、利益を再投資することで新たな利益を生み出す複利の効果も得られます。

また、長期間続けることで、「ドルコスト平均法」を生かすこともできます。ドルコスト平均法は、商品の値動きにかかわらず定期的に一定額ずつ買い付ける投資の方法です。こうすると、商品の価格が安いときにはたくさん買い、逆に高いときには少しだけ買うことになるため、平均購入単価が抑えられるのです。平均購入価格が下がっていけば、少しでも値上がりした際に利益を出しやすくなります。

ただし、必ずすべてのアクティブファンドで投資を続けるべきかといえば、そうではありません。

「テーマ型」と呼ばれる商品があります。テーマ型は、「AI」「バイオ」「ロボット」など、世の中の流行や興味関心に関連する投資先を組み入れた商品です。確かに、未来を感じるかもしれませんが、市場で注目を浴びるテーマは時間とともに変化していきます。そして、旬を過ぎたテーマ型の商品の価格は下落し、その後の値上がりが期待できない傾向があるのです。

たとえば「シェール関連株オープン」は、シェールガスという、地中深くにある「頁岩」(けつがん)という層から取れるガスに関わる会社に投資するファンド。2000年代後半から2010年代前半にかけて、シェールガスはエネルギー革命を牽引するとして話題になっていましたが、最近はあまり話題にのぼらなくなってしまいました。

それに合わせるかのように、2014年に約1万2,000円あった同ファンドの基準価額(ファンドの値段)も下落。2021年6月時点ではおよそ8,400円程度となっています。また、ファンドの資産を示す純資産総額も一時約256億円ありましたがどんどん流出し、2021年6月時点で約6億円。こうなると値上がりが期待できないどころか、途中で運用が終わる繰り上げ償還が行われることでしょう。

さらにテーマ型は信託報酬が高いという難点があります。それを忘れて長期間保有していると、損をする可能性が高まってしまいます。

もっとも、テーマ型も「短期(1年〜3年程度)で売買する」と決めて投資するのであれば可能性はあります。その場合、仮に1年〜3年後に値上がりしなくても潔く売却しましょう。

投資信託に限った話ではないのですが、投資をするときには、なぜその商品を買うのか、いつまで投資するのかをはっきりさせることが大切です。理由を自分で説明できないものは買うべきではありません。

すでに買った投資信託についても、そもそもなぜ買ったのか、いつまで投資すると決めて投資したのかを振り返ることが大切です。長期で保有する予定のものを短期で売ったり、短期で売るつもりのものを長期間保有したりしては、いつまで経ってもお金は増えないでしょう。