はじめに

日本人はウェルビーイングが低い?

フィデリティでは、「健康」「生活」「仕事」「お金」の4つの軸を使って、ウェルビーイングの国際比較をしています。世界16ヵ国・地域の19,000人を対象に、4項目についてどう感じているかをそれぞれ「よい」「悪い」「どちらでもない」で回答してもらった結果が以下のグラフです(フィデリティ・グローバル・センチメント・サーベイ2021をもとに編集)。

4つの項目を比べると、日本人は健康面で「よい」と答える人が多く見られました(35%)。一方、お金の面では27%の人が「悪い」と答えて他の項目よりも多いことがわかります。グローバルと比較すると日本は全般的にグラフの位置が下にある、つまりウェルビーイングが低め、という様子がうかがえます。

別の調査でも興味深い結果が見られました。世界6ヵ国・地域の約17,000人を対象とした調査で、「経済的に安定していないと幸せではない」か「幸せは経済状況には左右されない」を二者択一で選んでください、と聞いたところ、日本人は「経済的に安定していないと幸せではない」とする人が圧倒的に多くいました。つまり、ウェルビーイングに与えるお金の影響が日本では特に色濃い、ということです(フィデリティ・フィナンシャル・ウェルネス・サーベイ2020)。

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