イオンモバイル、“大盤振る舞い”3周年企画のおトク度
「3」尽くしで“子持ち家庭”に照準
「携帯電話料金は4割下げられる余地がある」――。昨年8月の菅義偉官房長官の“値下げ発言”以来、激震が続いている通信業界。NTTドコモが「2~4割値下げとなる新料金プラン」の導入を予告したほか、今年10月には楽天が“第4のキャリア”として参入するなど、業界にとって2019年は激変の年となりそうです。そうした中、2014年に発表したイオンスマホで「格安スマホ」ブームの火付け役となり、2016年にMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスに参入したイオンモバイルが、MVNO参入3周年を記念した新たな一手を打ち出しました。利用者にとっては、どのくらいおトクになるキャンペーンなのでしょうか。2月6日に開かれた新サービス発表会の内容から、探ってみたいと思います。
クールビズも売値の半額、レナウン「サブスク」第2波の勝算
激戦市場に新たな一手
昨年から今年にかけて多くのアパレルメーカーが新規参入した、ビジネスウェアのサブスクリプション(月額課金)ビジネス。自分で購入するのに比べてスーツなどの導入コストを大幅に引き下げられる点を訴求材料に、各社がしのぎを削っています。しかし一方で、昨年4月に参入したAOKIホールディングスが同年11月には早くも撤退するなど、事業環境は必ずしも順風とはいえなさそうです。そうした状況下、昨年7月にサブスクサービス「着ルダケ」をローンチしたレナウンが、新たな動きを進めています。メンズウェアの老舗が打った新たな一手は、消費者に対してどんな恩恵があるのでしょうか。その勝算とともに、深掘りしてみます。
2000円カットにリピート続出、“爆速ヘアサロン”の秘密
運営するのは“あのカット専門店”
1月のとある休日、東京・二子玉川の複合施設「二子玉川ライズ」を歩いていると、やけに賑わっている店舗がありました。行列のできる有名ラーメン店かと思って覗いてみると、どうやら飲食店ではなさそう。隣接するインテリアショップと似た雰囲気もありますが、業態はまったく異なるようです。実はこの店舗、「FaSS(ファス)」という名前のヘアサロン。二子玉川に開店したのは2015年4月ですが、今も月平均で約2,400人が訪れるという超人気店です。「Fast Salon for Slow Life」の頭文字を取った店名が表しているように、通常のヘアサロンでは考えられない短時間でヘアカットしてくれるのが特長の1つ。しかし、人気の理由はそれだけではないようです。“爆速ヘアサロン”の秘密を探ってみます。
女性が500円玉を貯め、男性が1円玉を貯め込むワケ
最新の「小銭保有」調査で判明
コンビニやスーパーでの会計の時、硬貨を取り出すのが面倒くさくて、紙幣ばかりで支払っていると、気が付いたら財布が小銭でパンパンになっていた。そんな経験をしたことのある人は少なくないのではないでしょうか。ついつい貯め込んでしまいがちな小銭の保有に関する意識調査を、コイン換金サービスを手掛けるコインスターが実施しました。その中身をひも解くと、男女間での小銭に関する考え方に興味深い違いが見えてきました。
ルビーの次は火山、「キットカット」今年の新顔はどんな味?
バレンタイン商戦にイノベーション
1ヵ月後に迫ってきたバレンタインデー。昨年、ホワイトチョコレート以来80年ぶりの新種となるルビーチョコレートを世界で初めて商品化し、話題となったのがネスレの「キットカット」でした。「ルビーの発売からちょうど1年。『第4のチョコ』として社会現象になり、大きな成功をもたらすことができました。今年もイノベーションをもたらす存在として、新しいコンセプトをご紹介します」こう意気込みながら、ネスレ日本のセドリック・ラクロワ常務がベールをめくったのは、同社が1月15日に発売した「キットカット ショコラトリー サブリム ボルカニック」。「火山」を意味する「ボルカニック」という名が付けられた、この商品。どんな味がするのでしょうか。
イオンの恵方巻商戦、今年の“新顔”が「のび太」な事情
節分商戦にトレンド変化の波
新年も1週間余りが過ぎ、世間のお正月気分も徐々に薄れてきました。そうした中、小売りの現場で徐々に活気づいてきているのが、節分の恵方巻商戦です。流通大手のイオンでも、昨年12月26日から本州と四国の約400店舗とウェブで受け付けを開始しています。地域によって最大で22種類を展開するという今年のラインナップ。どんな商品で、どのような戦略を描いているのでしょうか。
投信業界で大増殖、「割安テーマ型ファンド」人気化のワケ
何が運用会社を引きつけるのか
いくつもの新規商品が組成された、2018年の投資信託業界。年初にスタートした「つみたてNISA」の影響もあって特に人気が集まったのが、相対的に低コストが魅力の「インデックス型投信」でした。実に、昨年だけで50本以上の新規ファンドが組成されたインデックス型投信。その中でも設定本数が急増したのが、特定のテーマに関連した指数への連動を目指した「テーマ型インデックスファンド」です。大和証券投資信託委託や三菱UFJ国際投信、三井住友トラスト・アセットマネジメントなど、複数の運用会社が数種類の新規ファンドを設定しました。なぜ、ここに来て各社が力を入れ始めているのでしょうか。
共働き世帯に朗報、2019年は「おいしい時短」が流行する?
2018年のヒット商品から大予測
タピオカや90年代ファッションに代表される「懐古消費」に、世界大会での日本人選手の活躍で盛り上がった「スポーツ特需」……。2018年も、さまざまなジャンルでヒット商品が生まれました。年も改まって、2019年はどんな商品がヒットしそうなのでしょうか。調べてみると、共働き世帯に恩恵の大きそうな商品が流行してきそうな兆しが見えてきました。
年末に爆売れ!「定番ファングッズ」がフリマアプリで人気の謎
11月は前年比3倍の取引数
今年に入って、シニア層の利用が急増するなど、生活インフラの1つとして一気に利用者層が広がった感のあるフリーマーケットアプリ。その取引動向を分析することで、他の流通チャネルでは発見されにくい最新トレンドも浮かび上がってくるようになりました。そんなフリマアプリの1つである「ラクマ」のデータから、年末のこの時期、10代の若者を中心に、取引が急激に拡大するジャンルがあることがわかりました。いったいどのジャンルで、背景にはどんな事情があるのでしょうか。
108円から39万円まで、「おせち」で進む“二極化”の深層
“正月の顔”に起きている変化とは?
所得、教育、不動産……。日本国内のさまざまな領域で進展している感のある“二極化”の様相。その波が、お正月の“顔”とも呼べる、おせち料理にも押し寄せようとしています。1つ108円(税込み、以下同)の格安おせちが売り上げを伸ばす一方、ネット通販のおせち平均購入単価は上昇。1セット39万円という高額商品も登場しています。二極化が進行しているように映る背景には、どんな事情が潜んでいるのでしょうか。
乳幼児のクリスマスギフトに最適なオモチャの選択基準
“サンタさん”が注目すべき点は?
間近に迫ってきたクリスマス。子供たちにとっては、今年はサンタさんからどんなプレゼントがもらえるのか、期待と不安が入り混じる、1年で最も楽しい時期かもしれません。しかし、子供にどんなプレゼントをあげるといいのか、毎年頭を悩ませている“サンタさん”も多いのではないでしょうか。特に、子供がまだ十分に言葉を発することができない乳幼児の場合、プレゼント選びは至難の業です。そこで今回は、ネット通販大手・楽天が開いた「楽天おもちゃ大賞2018」の発表イベントの内容を基に、乳幼児のクリスマスプレゼントに最適なオモチャの選び方を考えてみたいと思います。
売り手市場は2020卒まで?最新「新卒採用」調査の焦点
大卒の採用意欲は9年連続増
冬のインターンの時期を迎え、にわかに活気づいてきた2020年卒の新卒採用市場。この後には3月の広報解禁、6月の面接解禁が控えており、採用の動きが一気に本格化していくことになります。こうした中、リクルートワークス研究所が、毎年恒例となっている「採用見通し調査」の結果を発表しました。全国の従業員5人以上の民間企業7,179社(回収率65.3%)を対象にしたアンケートからは、前年に続いて企業側の旺盛な採用意欲が浮かび上がりました。しかし、時系列でデータを分析すると、新卒採用市場の潮目が変わりかねない予兆も垣間見えます。売り手優位の市場で、どんな変化が起きているのか。最新データをひも解いてみます。
リクルート「2019年トレンド予測」に潜む“2つの潮流”
飲食、住宅、採用、美容に注目
今年で10回目を迎える、リクルートホールディングスの「トレンド予測発表会」。12月17日に開かれた今年の発表会では、住まいから新卒採用、飲食まで8つの領域で2019年の予測トレンドがお披露目されました。この記事では、その中から特徴的だと思われた4つのトレンドをピックアップ。その背後に浮かび上がる、2019年の大きな潮流について深掘りしてみます。
文房具マニア必見の「文具女子博」、2年目“拡大開催”の思惑
レア文具5万点が勢ぞろい
サクラクレパスにセーラー万年筆、黒とオレンジの表紙で有名なスケッチブックまで――。文房具マニアはもちろん、マニアではない人でも十分楽しめそうなブースの立ち並ぶ、日本最大級の文具の祭典が12月14~16日の日程で、東京・大田区の東京流通センターで開催されます。このイベントを開催しているのは、出版取次の日本出版販売(日販)という会社。業界以外の人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、出版社と書店をつなぐ流通業者の大手で、出版業界に大きな影響力を持っています。そんな同社がなぜ、文房具のイベントを開催することになったのでしょうか。2年目となる今回の見どころとともに、日販の思惑を深掘りしてみます。
マネックスはコインチェックをどう処遇するのか
松本社長が日本事業“改造”宣言
ネット証券大手のマネックスグループが12月12日に開催した事業戦略説明会。グループの忘年会のために米国子会社の社長が来日するのに合わせて開いたというその席で、幹部から何度も口に出た言葉が「仮想通貨」「クリプトアセット(暗号資産)」でした。今年1月に仮想通貨NEMの不正流出事件を起こし、金融庁から業務改善命令を受けた大手仮想通貨取引業者「コインチェック」。その同社を4月に買収したのが、マネックスでした(参考記事「完全詳報!マネックス『コインチェック買収』会見全容」)。「クリプトにはトレーディングに加えて、決済から新しい資産クラス、ペイメント、記録技術と、大きなビジネスチャンスがある。収益的にも大いに期待できます」と鼻息荒く語る、マネックスグループの松本大社長。いったい、どんな事業ビジョンを描いているのでしょうか。
スーツだけオーダーは古い?「タケオキクチ」新事業の衝撃
あえてセットアップで勝負
JR渋谷駅の新南口から、歩いて1分。立ち並ぶビルの1階部分に、真新しいアパレルショップがありました。店内に入ってみると、複数のセットアップやバッグ、オシャレな文房具などがディスプレーされています。しかし、それら以上に目を引いたのが、店内にいくつも置かれた、白いコンテナ。店員がこのコンテナを開いて、検討客に説明している様子もうかがえます。実はここ、アパレル大手のワールドが12月7日に開業した新業態の店舗なのです。いったい、どんな特徴を備えているのか。そして、この店舗を核に、ワールドはどんな戦略を描いているのか、深掘りしてみます。
“有休不足列島”汚名返上の切り札「ブレジャー」って何だ?
有休取得率は3年連続で世界最下位
日本の有休取得率は3年連続で世界最下位、有休取得日数も世界最少――。今年で10年目を迎える、総合旅行サイト「エクスペディア」による有給休暇の国際比較調査で、衝撃の結果が明らかになりました。国会では、2019年4月から5日の有休取得などを義務付ける「働き方改革関連法」が成立。国を挙げて取り組まねばならないほど、日本の“有休不足列島”ぶりは大きな社会問題となっています。こうした現状を打破する切り札として、旅行業界を中心に「ブレジャー」という新たな旅行スタイルを定着させようという動きが広がっています。具体的にどんなもので、どのような効果が見込めるのでしょうか。
平均年収・最新版で判明、「女性が男性より優位な4職種」
背景にあった“2つの理由”
毎年恒例となっているパーソルキャリアがまとめた「平均年収ランキング」。転職サービス「doda(デューダ)」のエージェントサービスに2017年9月~2018年8月の1年間に登録した約36万人のデータを元に、正社員として働く20~65歳の平均年収をまとめたものです。今年はいったい、どんな結果となったのでしょうか。その理由とともに、労働市場の現状を掘り下げてみます。