2018年8月25日、人生100年時代に向けた長期資産形成を学ぶをテーマに開催されたイベント「資産形成1DAYスクール2018」。本イベントでは「貯蓄から資産形成へ」の第一歩として、お金の最新情報や制度、効率的なお金の増やし方を著名ファイナンシャルプランナーが中立的な視点でわかりやすく解説。

さらには、運用益が非課税で人気が高い「iDeCo」「NISA」「つみたてNISA」の活用法も紹介し、これから資産形成を始めたいと考えている方から、既に始めているけど復習したい方まで、長期資産形成について学ぶためのセミナーが多数開催されました。

その中から本記事では、楽天証券経済研究所マネージャー ファンドアナリストの篠田尚子氏と三菱UFJ国際投信株式会社法人投資家営業部 マネジャーの菅家美和子氏によるセミナー「あなたの年金大丈夫? ~iDeCo × 負けにくい運用でつくる、ミライのおかね。」の内容を紹介します。


インデックス型とアクティブ型の違い

篠田氏: 皆さん、こんにちは。楽天証券経済研究所にて、ファンドアナリストをしている篠田と申します。このセッションでは、まず私のほうからiDeCoでの投資信託の効果的な使い方について解説をさせていただいたのち、アナリストの立場から見て非常に使い勝手が良く、運用成績も非常に良好な、優秀なファンドの紹介を三菱UFJ国際投信さんからしていただきます。

まず、確定拠出年金です。これは企業型であっても、iDeCo、個人型であっても同じですが、選べる投資信託は大きく分けて2つの種類があります。まず1つは、単一資産に投資をする投資信託です。ここはもしかしたら、皆さんはiDeCoじゃなくて通常の投資信託を利用されていてご存じの方も多いかもしれません。単一資産、これは大きく分けて2つの運用方法があります。単一資産というのは、つまりは株とか債券とか特定の資産に特化して投資をするような投資信託になります。

左側がインデックス型。これはもしかしたら、一番最初にこういったインデックス型を購入されて投資デビューされる方が多いんじゃないかなと思います。日経平均株価とか、NYダウとか、市場平均に連動するような、極めてシンプルな、かつコストの安い投資信託がインデックスファンドです。ただ、ここでご注意いただきたいのは、インデックスファンドは市場平均以上のリターンを上げることはできません。あくまでマーケットに連動するような形です。非常に分かりやすいですね。

そして右側、アクティブ型と呼ばれるファンドですけれども、これはインデックス以外のことをすべて総称してアクティブ型と一般的に言うことが多くなっています。アクティブ型は何らかの投資テーマを掲げまして銘柄選定を行います。よって、市場平均よりも高いリターンを目指すというのがアクティブファンドの特徴になります。当然、インデックスに比べて工夫を凝らしていますので、そのぶんコストが高くなってくるのがアクティブファンドの1つの特徴であり、デメリットでもあります。

この両者の違いを話しますといつも、コストが安いインデックスであれば間違いないという論調が非常に多いんですけれども、それ自体は決して間違っていません。ただ、これはともすると誤解を招きやすいので1つの例を挙げてみます。

インデックス型ファンド、これはレストランで例えるところのチェーン店だと思ってください。どこでも均一の味が提供されるチェーン店です。一方で、アクティブ型というのはシェフが腕を振るうレストランであったり、こだわりのビストロ、料亭、こんなものをイメージしてみてください。それぞれにコストの違いがあることがお分かりいただけると思いますし、最終的にどういったものを期待されるのか。皆さんの期待度もやはり違うと思います。

インデックス型、アクティブ型、それぞれの特徴を理解してポートフォリオを作るのが1つポイントです。ちょっとヒントを申し上げますと、アクティブ型は一般的にコストが高いので成績があまり良くないと思われがちなのですが、実は日本株、J-REIT、これは非常に優秀なアクティブファンドが多いカテゴリです。

一方で、先進国株式。特にアメリカはなかなか優良アクティブファンドが出てこないカテゴリです。投資対象銘柄の多さや、為替変動なども考慮すると、インデックスのほうがどうしても相対的に優秀になってしまうカテゴリなのです。

こういった違いを理解しておくだけでも、投資信託がぐっと選びやすくなりますので、iDeCoだけではなくて全体的に覚えておいていただきたいと思います。