はじめに

ポートフォリオの土台に必要な「負けにくい運用」

菅家氏: 皆さま、こんにちは。三菱UFJ国際投信の菅家です。ここからは、さきほど楽天証券さんからご案内のあったiDeCoで運用するときにポートフォリオの土台として重要な「可変配分型」について、具体的にどんなものがあるかについてお話させていただきます。

そもそもiDeCoは、運用益が非課税になるというメリットがあります。ですので、運用益が見込めるものであればiDeCoのメリットの活用も期待できそうですよね。仮に毎月2万円ずつ20年間積み立てたとします。その場合は何もしなくても480万円まで積みあがります。これが仮に年率3%で運用できた場合はどうでしょう?なんと元本は654万円まで増えます。運用益は174万円。3%なんてそんなに大きくないと思われるかもしれませんが、積立で長く投資すると結構差がでます。

例えば、KAKUSHINという「可変配分型」の投資信託の現在の年率リターンは2.93%です。運用を開始して4年たちますが、大きなぶれの少ない値動きでして、一番大きく値下がりした年でも1%台という水準で負けにくい運用を実現しています。

システム運用による定量的な判断と信託報酬の安さ

KAKUSHINは簡単にいうと、市場動向にあわせて、株式と債券の組入れ比率を変えていくという手法で運用しています。

つまり、株式をいれたら収益があがると判断し、さらに投資環境が良いとなれば日本やアメリカ、ヨーロッパなど先進国の株式を多く組みいれていきます。逆に、株式をいれても収益があがらない、そして投資環境も悪いという場合は最少で株式の組み入れ比率を0%にまで引き下げ債券などで運用します。

しかも、この判断を人の判断ではなく、コンピューターシステムが機械的に毎日行っています。その結果、大きな相場の急変にも対応しやすく、また信託報酬などコストも比較的低めに抑えられています。

これを個人でやろうとするとかなり大変です。現役でお仕事をされている方にとっては、運用はできるだけ放っておきたい、というのが本音ではないでしょうか。

また、このシステムは、企業の退職金などの運用にも活用されている運用手法です。企業の退職金運用には、予定した利回りからあまりぶれずに、損失が大きく出ないことが強く求められるのですが、その運用において多くの企業さまに採用されている手法がこのKAKUSHINにも使われています。

KAKUSHINはiDeCoでの活用もできますが、たくさんの企業さまにも採用されていますので、お勤めの会社で企業型DC制度がある、という方は一度商品ラインナップをご確認いただければと思います。既に採用されていれば活用いただけます。

また、普段のお金にまつわるお役立ち情報は当社オフィシャルサイトやウェブメディアでも展開していますのこちらもご活用ください。

以上、ご清聴いただき、ありがとうございました。

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