はじめに
価格変動が大きい資産をiDeCoに配分
最後に、12年続けている私のiDeCo運用についてお話したいと思います。当時務めていた会社が企業型の確定拠出年金を導入していたのがきっかけでスタートし、楽天証券に移るときに個人型確定拠出年金に移管しました。16年9月には楽天証券もiDeCoの取り扱いを開始したので、今は楽天証券に口座を引越している状況です。
12年続けているとまとまった額になっているので、貯まった部分と、積み立てていく部分を別のポートフォリオとして管理しています。これから始められる方は、単純にひとつのポートフォリオを組んでもらえれば大丈夫です。
配分はとてもシンプルで、貯まっている部分のポートフォリオはバランス型と定期預金を半々にしています。リスクを抑えて、預金にプラスアルファ程度のリターンを取れれば十分だと考えています。
積み立てる部分のポートフォリオは、半分が海外株式インデックス、4割が国内株式アクティブ、1割が国内REIT(不動産投資信託)です。以前は新興国株式にも投資していましたが、楽天証券に移すタイミングでREITに変えました。
積立の効果は身をもって実感していますし、当面はこの増やすことを意識した積極型のポートフォリオで運用していくつもりです。この部分がある程度貯まってきて利益も出てくるようなら、一部をバランス型と定期預金の方に移していく手もあると思っています。
NISAや特定口座といったiDeCo以外の口座との使い分けに関しては、iDeCoが最も節税効果が高く、長期にわたってメリットが大きいので、まずはiDeCoの枠を優先して使いましょう。23,000円が上限の方はその枠を確実に活用し、次にNISA口座、さらに余裕があれば特定口座という順番で振り分けるのがよいでしょう。
私のポートフォリオに債券がないとお気付きの方もいるでしょうが、NISAと特定口座で債券や国内株式インデックスを保有しています。価格変動が大きい資産をiDeCoに集中させて、節税メリットを大きくする狙いからです。
ちなみにポートフォリオの見直しは、年齢にもよりますが3年おきぐらい、20代や30代といった若い方の場合は5年ごとでも十分です。私も5年から10年くらいは今のポートフォリオでいこうと思っています。
本日は私のポートフォリオしか紹介できませんでしたが、楽天証券のホームページでは、年代別のモデルポートフォリオやシミュレーションツールを用意しています。いくら積み立てればどれぐらい受け取れそうかといったことも試算できます。
何かご質問がございましたら楽天証券で専用のコールセンターもご用意しておりますので、ぜひそちらもご活用いただきたいと思います。