はじめに
食費の内訳を把握することをおすすめ
支出は全体におさえられており、特段大きく無駄な支出は無いようです。食費がご夫婦で10万円となると高いと思いますが、食費の費目に日用品や雑貨なども含まれているようです。家計簿をしっかりとつけると、支出の内訳を整理できて改善ポイントが見えてくるでしょう。
ローン完済の79歳まで働き続けるのは難しいが…
住宅ローンは2,300万円の残債があり、毎月12万円の支払で、あと19年間支払うことになります。金利は5年固定で1.7%と非常に高い状態です。ご質問いただいている「繰り上げ返済をしたほうが良いか?」について考えていきたいと思います。
現在60歳ですので、19年後は79歳となり、働き続けていられるかは難しいところです。基本的には労働収入が無くなるタイミングで返済を終えてしまいたいですね。69歳まで働かれるとのことですので、69歳での完済を目指しましょう。
ただし、早く返済すればよいかと言うと、必ずしもそうとは言えません。ご相談者は住宅ローン契約とともに団体信用生命保険に加入されていると思いますが、年齢とともに死亡リスクが高まるなか、無理な繰り上げ返済をすると、この保障を減らすことにも繋がってしまうのです。
住宅ローンは借り換えの検討を
ただし、現在借りられている5年固定金利1.7%はあまり良くない選択だと思います。金利が高めである代わりに5年間金利が変わらないことが保障されていますが、5年で変動金利に切り替わることを考えると、今から変動金利でも良いでしょう。
自営業であることと、ご年齢が60歳ということから借り換えを受け入れてくれる金融機関はそれほど多くはないかもしれません。また、借りられる金利も高めかもしれませんが、仮に変動金利で0.7%程度まで下げることができれば、今後支払わなければならない利息額を200万円以上減らすことができます。