はじめに

住宅ローンの繰り上げ返済や老後資金準備は53歳から

お子さんの大学資金が52歳の時に用意できると、そのあとは住宅ローンの返済や老後資金準備に余剰資金をあてられるようになります。高校までは毎月の家計から教育費を出しつつ、ボーナスの半分を大学資金として貯めていくのですが、それがどちらも終わるので家計に余裕が生まれます。

現在の貯蓄が1,200万円、将来の退職金が2,000万円、さらに53歳からは60歳までの8年間ではボーナスが毎年100万円ずつ貯められるとするとここでも800万円が貯まります。ここまでの合計で4,000万円になります。このほか、毎月の貯蓄やつみたてNISAも退職まで継続できるので実際の貯蓄はもっと多くなるでしょう。

ボーナス50万円を調整資金として活用して

暮らしの中には、イレギュラーな支出がつきものです。シングルマザーとして仕事と子育てを両立していく中では誰かの助けを借りたいこともあるでしょう。お子さんの教育費が想定以上にかかることも将来的にはあるかもしれません。そのような時には、ボーナスの50万円(ボーナス収入130万円-ボーナス支出30万円-大学資金準備50万円=50万円)を調整資金として活用しましょう。必要な時に多少お金を使っても、心身に負担をかけすぎずに元気に働き続けることが、親子の幸せにつながります。

責任感の強いしっかり者のご相談者さんです。お子さんのためにも、きちんと話し合いをして養育費を確保し、前を向いて歩んでくださいね。

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