生活
食事や買い物、通信、交通など、日々の生活全般のお金の話を紹介します。
がん統計専門家が教える「トンデモ医療情報」に騙されないための知識
働く世代が1年間でがんになる確率は?
私はこれまでがんの早期診断・検診の研究に取り組んできました。「がん」というと、ちょっとひいてしまうという方も多いと思います。「がんは怖い病気で、とにかく早く見つけて治療してしまえばいい」とお考えになられる方も多いと思いますが、そうとも限らないのです。以前、私が検診で見つけた肺がんの患者さんは、早期だったのですが手術を拒否されていました。ご親戚の方の説得もあり、結局手術を受け、無事に退院されました。しかし、退院半年後に脳梗塞を発症し一命はとりとめたものの、意識は戻りませんでした。結果的に、この方にとって手術を受けたこと、ひいては検診を受けたことに意味があったのか?考えされられるケースです。このように「がんだから○○」と簡単に決められるほど、単純ではありません。「がん」という言葉を聞くだけで、ちょっと引いてしまうという人も多いと思います。特にネットの世界では、がんに関してのトンデモ情報があふれているので、さまざまな誤解をされている方も多いでしょう。たとえば、「がんになったらもう働けない」「がんは遺伝する」「がんになっても、ブラジルの奥地で発見された○○を飲んで免疫力を高めれば手術しないで治
消費税増税を乗り切れる?プレミアム付商品券を上手に活用しよう
住民税非課税者・子育て世帯必見、25%のプレミアムとは?
2019年10月1日からの消費税の税率引き上げに伴い「軽減税率制度」「キャッシュレス決済に対するポイント還元制度」をはじめ、家計を助けるさまざまな政府の対応も実施されています。そのうちの1つ「プレミアム付商品券」についてご紹介します。
53歳パート主婦、今さらiDeCoに加入するメリットはないの?
老後2,000万円問題を少しでも解消できるか
老後2,000万円問題の報道もあり、資産運用を始めようと思っている人も多いかと思います。特に50代は教育費の目処もつき、老後資金を貯めるラストスパートをかけたいところです。
親切を装ってつけ込む、サギ電話に対抗するには「面倒くさい人になる」
「小さなうそ」をつくのも重要
なかなか減らない特殊詐欺。ニュースを見ながら、「これだけ注意喚起されているのに、なんで、だまされるんだろう?」と思う人もいるかもしれません。しかし、詐欺や悪質商法に詳しいジャーナリストの多田文明さんは、「『私はだまされない』という人のほうがだまされやすい」と言います。手を変え品を変え、だまそうとしてくる特殊詐欺の“トレンド”について聞いた前回に続き、今回はだまされないための「ガードテクニック」について伺いました。
年金の不安や疑問、「年金制度が崩壊」「年金が2割減る」「年金はあてにできない」は本当か
年金の不安や疑問を解消したい
「老後資金2000万円問題」で、年金だけでは、老後の生活が厳しいと言うことを再認識された方も多いと思います。また財政検証の報告では「年金が2割減る」というニュースが取り上げられていました。このように年金については、否定的な報道がよくされています。年金のことを心配している人が多く、「はたして自分の年金がキチンと受け取れるのか?」また、「年金なんかあてにならない」「年金に頼らない方がいい」などと思う人もいるようです。不安なのはわかりますが、本当にそうなのでしょうか?今回はそんな疑問に答えてみたいと思います。
保存ができる「手作り鮭フレーク」で簡単「鮭と茗荷のちらし風混ぜご飯」を作る
秋を味わう無添加の保存食
おにぎりの人気の具材といえば鮭。オールシーズン売られている魚ですが、日本で鮭と言えば白鮭を指します。そして、この時期よく目にする「秋鮭」も白鮭のことなのです。鮭は川で産まれ海へ下り、数年かけて成長すると産卵のために生まれ故郷の川へ上がり一生を終えます。この、川へ戻る9月~10月頃が水揚げのピーク。「秋鮭」と呼ばれ市場に出回るのです。今回は少しずつ秋鮭を味わえるよう、保存のきく一品をご紹介します。アレンジを楽しみながら、秋の味覚をゆっくり大切に味わってくださいね。
「給与はすべて生活費に消える…」アラフォー独身の非正規女性
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、契約社員として働くアラフォーの未婚女性。結婚の予定もなく、月20万円の収入はほぼ生活費に使い果たし貯蓄ができず焦っているといいます。FPの横山光昭氏がお答えします。契約社員として働いています。給料は時給制なので、収入は勤務日数により19万円~22万円ほどの間で変動します。今の悩みは、ボーナスがないため、貯金が増えないということです。基本的に海外旅行などはせず、大きな買い物もしない方です。お給料を生活費で使い果たす感じですが、月に2~3万円の貯金ができたとしても、年に2,3回の帰省(往復で3万円程度)と、使い捨てのコンタクトレンズ代に使うとなくなってしまいます。若いころはこの状況でも「まあいいか」と思っていたのですが、気が付いたら間もなく40歳。まだ相手もいなく、年齢も年齢なので無理かもしれませんが、結婚し、子どもを一人くらい育てたいと思っています。年齢のこと、金銭的なことを考えると、少々焦ってしまいます。収支を見直すにあたり、家賃が高いと指摘を
目玉焼きで仕上げた「和風ガパオライス」の作り方
子供も食べやすいワンプレートレシピ
遊ぶことにも忙しいお休みのお昼はワンプレートで簡単に済ませたいところ。エスニックな味付けのガパオライスですが、子どもでも食べやすいよう和風テイストにバジルの代わりに大葉を加えました。ご飯の上にたっぷり乗せて、仕上げに目玉焼きを乗せて召し上がれ。
30年前にレジ袋が有料化されたイタリア、1枚12円でも不満はないのか
日本の未来もこうなる?
最近、レジ袋を有料化するスーパーが増えてきました。現在はまだ各事業者の判断で実施されている状況ですが、政府は2020年4月以降、スーパーやコンビニを含むすべての小売店でレジ袋の有料化を義務付ける方針です。このレジ袋の有料化にはさまざまな意見があり、特に弁当や冷凍品など温度帯の異なる商品を扱うことが多いコンビニ業界からは反発の声も聞かれます。一方で、諸外国に目を向ければすでにレジ袋を有料化もしくは全面禁止している国は少なくありません。今後、すべての小売店でレジ袋が有料化されれば、私たちの生活はどう変わるのでしょうか。30年以上も前からレジ袋を有料化しているイタリアの例をご紹介します。
「窓ガラスが割れた」「壁が倒壊した」台風被害で困ったときの相談場所は?
無料弁護士相談や法テラスをうまく活用したい
10月12日に東日本を襲った台風19号は、広い地域に甚大な被害を与えました。特に河川の増水に伴う氾濫による水害は凄まじく、長野県では北陸新幹線が水没してしまい、全損なら被害額は320億と噂されています。堤防の強化など自治体もそれなりの対策をしていましたが、今回の台風は想定を上回るもので、被害を食い止めることができなかったようです。
消費増税で“買うのガマン”5割、“必要なもの吟味”8割
半数の働く主婦に、購買意識の変化
10月1日より、消費税が10%へと引き上げられました。軽減税率制度によって8%に据え置かれる商品もあるとはいえ、早速増税を実感している人も多いのではないでしょうか。日本に消費税が導入されたのは、いまからちょうど30年前の平成元年。3%から始まり、5%、8%と徐々に引き上げられてきました。そして、今回の増税で消費税率は10%。導入時の3倍超にも及びますが、政府は幼児教育・保育の無償化など、全世代型社会保障制度への転換を目指すために必要と説明しています。一方で消費税は、人々の生活シーンに密接に関わる最も身近な税金でもあります。今回の増税は、購買意識や行動にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
定年間近になって焦り、長年の浪費癖が抜けない50代夫婦
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、長年の浪費癖が抜けないという50代の夫婦。定年を控え、家計と真剣に向き合いたいけれど、なかなか支出を抑えることができないといいます。FPのたけやきみこ氏がお答えします。夫婦2人、子供はいません。妻の私は難病に罹患のため就労が難しい状況です。夫婦ともに長年の浪費癖がなかなか抜けず、定年目前となった今、これからの家計について真剣に考えたいです。お恥ずかしい話ながら、夫の年収はある程度の水準(手取り年850万円ほど)にありながら、不妊治療に結構な金額を費やしたことや、私の病気のこともあり、我慢して備える必要があるのかと疑問に感じる心境になり、刹那的にペットや趣味にあればあるだけ使うという生活をしてきました。貯蓄額として現在ある金額の大半は、以前所有していた家の売却で運良く手にできた売却益によるものです。地道に貯蓄したという経験もほとんどありません。このままの調子でお金を使い続けていけるはずがないのは頭ではわかっており、たびたび話し合いの場を持つものの
日本より複雑な軽減税率制度、イタリアではなぜ受け入れられている?
複雑な税制でも納得感がある理由
2019年10月から導入された消費税の軽減税率制度。当初心配されたほどの大きな混乱はないものの、そもそも税率が上がることに反対する声はまだまだ多く、消費者の理解を得られていない中で見切り発車になった感は否めません。また、軽減税率が適用される品目や、どういうシチュエーションであれば適応されるのかについても解釈のブレがあり、店舗側も消費者側もまだまだ手探りの中で運用を強いられている状況ではないでしょうか。一方で、世界に目を向けてみるとすでに軽減税率制度を導入している国は多く、特にヨーロッパの国々では、高い税率にもかかわらず当たり前のものとして国民に受け入れられているように感じます。消費税は私たちの生活に大きな影響を与える税金ですが、他国ではどのようにして受け入れられ、定着していったのでしょうか。一例として、イタリアの消費税や軽減税率制度についてご紹介しましょう。
消費意欲低下は「ものづまり」が原因? 回避策は“手放す前提”の買い方
「断捨離」が大きく影響
生活者の新しい消費観・消費行動を解説する連載の第2回は、博報堂生活総合研究所(以下、生活総研)のロングデータを取り上げます。生活総研は1993年から、「ものを買いたい・サービスを利用したい」という気持ちが最高に高まった状態を100点とした場合、あなたの来月の消費意欲は何点くらいですか」という聞き方で、生活者の来月の消費意欲を聴取しています。調査結果をみると、調査開始当時は60点以上あった消費意欲は、最新の2018年では40点台にまで低下しており、現在も低下傾向が続いています。総務省「家計調査」をみても、世帯給与月収が伸び悩んでいます。「お金がないから買えない」という側面はもちろんあるでしょうが、生活者の消費意欲が低下している背景には、別の理由もみえてきました。
年間被服費は1万5000円、中川淳一郎氏が服を選ぶ「2つだけの基準」
格好をパターン化するメリット
はじめまして。ネットニュース編集者の中川淳一郎と申します。当連載では「気持ちよくお金を稼ぎ、使い、貯めて、増やし、節約する方法」について書いていきます。基本的に私は物欲はあまりなく、見栄を張りたいとは一切考えていません。年間の被服費も1万5,000円ぐらいで、いつも着ている白いシャツが黄ばみ始めたり、靴下やパンツに穴が開いたら買い替える程度です。どうせオレの格好やルックスなんて気にしている人は世の中にいないからどうでもいいや、とばかりにほぼ毎日同じ格好をしています。
台風で火災保険が利用できる被害は?保険金の受け方と公的な補償の確認を
生活を再建するのに役立つ火災保険
台風15号では、千葉県などが停電による影響で大きな被害を受けました。そして、10月12日の台風19号では関東・東北の広範囲に、想像以上の大きな被害をもたらしました。被害にあわれた方々には、心よりお見舞い申し上げます。生活の再建には時間もかかり大変なことと思いますが、被害にあわれた方には火災保険の保険金を受け取ることができます。その場合、保険を受け取れるかどうかは、火災保険の契約内容を確認する必要があります。今回は、どのような場合補償されるのか、受け取るために必要なことを確認しましょう。
安くて2000円前後、「忘れ物防止タグ」はどんな人だとお買い得?
どんな人ならメリットがある?
周囲に必ず1人はいる、「しょっちゅうモノを探している人」。鍵や財布など、大事なモノをひょいとどこかに置いてしまい、わからなくなってしまう人は、洋の東西を問わず一定割合います。そんな「しょっちゅうモノをなくす人」向けの「忘れ物防止タグ」が、Amazonや大手量販店で売られているのをご存知でしょうか。使い方は簡単で、スマートフォンに専用のアプリをインストールし、なくしたら困るモノにタグを取り付けたり、貼り付けたりしておくだけ。ただし、価格は安いもので1個2,000円前後から。何個も付けようと思うと、数千~1万円を超える投資になります。はたして、このタグはお買い得な代物といえるのでしょうか。
「改元詐欺」に「オリンピック詐欺」、巧妙化し続ける特殊詐欺師たちの手口
NHKを騙った「アポ電」も
警察庁の発表によると、今年上半期の特殊詐欺の認知件数は8,025件、被害額146.1億円。減少傾向にはあるそうですが、1日あたりの被害額はなんと約8,069万円にもなるそうで、いまだ深刻な情勢です。自分(わが家)は大丈夫」と思っていても、いつ、詐欺グループから電話やメール、SMSが届くかはわかりません。だまされないためには、まず、その手口を知っておくことが大切です。そこで、数々のだましの現場を取材・経験するジャーナリストの多田文明さんに、令和元年の特殊詐欺事件の傾向について聞きました。