はじめに
個人年金保険を見直した方が良い理由
ご夫婦ともに個人年金保険にも加入されていますが、こちらも学資保険同様にあまりよくない状況だと思います。解約返戻金の額にもよりますが、解約か払済などを検討したほうが良いかと思います。
老後に向けた長期の積立型の保険や年金保険は、利回りが高くなく、インフレ負けする可能性が高いです。老後資金であれば、確定拠出年金をまず第一に考えたほうがよいと思います。奥様はお勤めの企業に企業型確定拠出年金の制度があるようなので、こちらを増額されたら良いと思います。またご主人も、企業型確定拠出値金があれば、そちらをご利用なされば良いと思いますし、なければ個人型確定拠出年金(iDeCo)でも良いでしょう。確定拠出年金は、拠出額がまるごと所得控除になりますので、年末調整で戻ってくる額が、掛金に対して一部しか控除されない保険料控除に比べて圧倒的に有利です。
仮に、ご主人の所得税率が23%で住民税率が10%とすると、確定拠出年金に年間12万円(月1万円)かけた場合の税金の控除対象は12万円で、年末調整などで戻ってくる金額は3.96万円です。対して年金保険の控除上限は所得税4万円・住民税2.8万円なので、戻ってくる金額は1.2万円となります。3倍以上の差が出ますね。ボーナスがすべてご主人の収入の場合は、所得税率が33%を超えると思いますのでさらに確定拠出年金が有利になります。
確定拠出年金は、運用指示を自分でできるので、投資信託について学び、株式型の投資信託を老後までの長期で持つほうが有利になると思います。確定拠出年金であれば運用益に対しても税金が発生しないのがさらに有利なポイントです。
死亡保険は2018年の見直しで安くなっている
学資保険に加入したタイミングで死亡保険にも加入しているようであれば、見直しを検討されると良いと思います。2018年の4月に生命表の改定があり、死亡率が下がったものをベースに保険が見直されました。つまり、死亡保険は格段に安くなっているのです。お子さんや家族の生活を担保するための死亡保険は必要と思いますので、収入補償タイプの保険を複数社比較して比べてみると良いでしょう。